【アイスホッケー用語完全理解シリーズ】「ブレイクアウト」「45度」とは?守りから攻めへの1歩目が超重要!

アイスホッケー用語解説

こんにちは、もんじです!

アイスホッケー観戦の時や、アイスホッケーコミュニティでの会話の際に、出てくるアイスホッケー用語の意味が理解できずに困った経験はありませんか?

今回の記事は、アイスホッケーの攻守の切り替えの際に頻繁に聞く用語「ブレイクアウト」「45度」を紹介いたします。

もんじ
もんじ

この記事はこんな人におすすめ!

  • アイスホッケー観戦をより楽しみたい
  • 「フォアチェック」「バックチェック」という用語を聞いたことがあるが分からなかった
  • アイスホッケーの試合展開について理解したい

また、以下の記事も併せてお読みいただけると、理解が早まると思いますので是非!

それでは、どうぞ!

「45度」

用語解説

さて、初っ端に角度の名称が出てきて何事だと驚いている方がいらっしゃるかと思いますが、

これは歴としたアイスホッケー用語です。

(ちなみに、僕の知る限り、この単語は日本でしか使われていません。)

この黄色の円で囲まれたスペースを全て「45度(45°)」と呼びます。

例文
  • 「DFから45度へパスを繋ぐ」
  • 「相手45度へプレスをかける」

なぜ、日本でだけこの名称で呼ばれているかは定かではありませんが、ただなんとなく予想がつきます。

この後の用語「ブレイクアウト」で、併せて説明いたします!

「ブレイクアウト(break out)」

用語解説

ブレイクアウトを一言で…

守りを抜け出し、攻めへ転じ始める際の一連の流れ

図のグレーのゾーンのように、自陣のブルーラインから手前のゾーンを

ディフェンディングゾーン(Defending Zone)」(略してD-Zone)と呼びます。

(日本以外では「ディフェンシブゾーン(Defensive Zone)」と呼ぶのが一般的ですね)

その名の通り、相手の攻撃からゴールを守るゾーンです。

相手の攻撃をうまく防ぎ、攻撃に転じる際に使われる用語です。

例文
  • 「味方と連携して、安全にブレイクアウトを行う」
  • 「相手フォアチェックを避け、味方にしっかりとパスを繋いた綺麗なブレイクアウト」

ブレイクアウトの重要性

攻めているチームはいくらでも選手交代を行う余裕がありますが、守っているチームは基本的に選手交代を行うことができません。

D Zone でプレイする時間が長くなればなるほど、選手交代を行うことができず、体力的にどんどん不利になっていくため、このブレイクアウトをいかにうまく行えるか非常に重要になります。

ブレイクアウトが上手くいかずに、相手フォアチェックに対応できずにパックを奪われてしまうと、再度 D Zoneで相手の攻めに対応することになります。(フォアチェックに関する記事も執筆中です。もうしばらくお待ちください。)

当たり前ですが、攻めている側のチームとしては、 攻撃を続けている限り、失点はほぼ起こり得ません。(「攻撃は最大の防御」ってやつですね)

そのため、攻撃している側のチームは、プレイ中のいつでも選手交代(チェンジ)を行え、どんどん体力満タンな選手がプレーすることができます。

しかし、守っている側のチームは、プレイ中一瞬でもプレイヤーが選手交代(チェンジ)を行なってしまうと、相手にチャンスを与えてしまうこととなります。

そのため早く D-Zone を抜け出し、攻めに転じる必要があるのです。

(オフサイドというルールがあるおかげで、「とりあえず安全にブルーラインを割る」ことがよく重要視されていますね。)

また、このブレイクアウトをスムーズに行うことができると、その勢いに乗って良い攻めにつなげることができるのです。

安全に行われるブレイクアウト

リンク中央でパックを奪われるとピンチにつながりやすい

さて、ゴールに対して、シュートが最も得点につながりやすい角度はどこでしょうか。

答えはもちろんゴール正面ですね。

アイスホッケーでは、得点が生じやすい図のグレーのエリアを「ハウス(house)」と呼びます。

(家の形に似た六角形をしているからですね)

ブレイクアウトする側は、このハウスでパックを相手に奪われることを避けるために、

このハウスの外側からブレイクアウトを行うことがほとんどなんです。

もし、ハウスの外側で相手フォアチェックに引っ掛かってしまっても、すぐにピンチには繋がりにくいのです。

もんじ
もんじ

僕もFWでしたが、このブレイクアウトでのパック処理を何度も誤り、

時には失点するケースも多くありました…。

その度にコーチにも味方にも何度も叱られてきました…。

経験者なら共感してくれますよね…!?

【基本的なブレイクアウト

  1. FWは45度で準備
  2. DFから45度にいるFWにパス
  3. FWから別のFWにパス、もしくは自らパックをキャリー

このハウスに入らない位置、それが45度のことです。

「45度」と呼ばれるのは、

「ゴール裏から見て、45度斜めに向かった先だから」なんだと思います(あくまで憶測です)。

👆(参考動画です。英語で解説されておりますが、動画を見るだけでもなんとなく把握できるかと思います。)

まとめ

アイスホッケーの試合展開について把握するための、重要なアイスホッケー用語である「ブレイクアウト」について解説しました。

「ブレイクアウト」まとめ
  • 「ブレイクアウト」とは、守りを抜け出し、攻めへ転じ始める際の一連の流れのこと。
  • 「ブレイクアウト」をどれだけ上手く行えるかが試合の流れを左右する。
  • 「ブレイクアウト」を上手く行うために、得点の入りやすいエリア「ハウス」を避けて、外側のスペース「45度」を使う

このことを理解しておくだけで、選手・チームの考えていることがわかって、より観戦を楽しめるのではないでしょうか。

これからもアイスホッケーに関する記事を書いていきますので、是非お読みくださいませ!

以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

もんじ

『アイスホッケーで夢を与えたい』
アイスホッケーが好きすぎて、ドイツでセミプロアイスホッケー選手とYouTubeを始めた人。

元横浜GRITS GM補佐・広報

日本アイスホッケーの興隆に全力を尽くします。

岩手県二戸市で生まれ、4歳の時にアイスホッケーを始める。20年間競技ホッケーに熱中。
大学2年生からアイスホッケーコーチを始め、コーチ歴4年ほど。
集団・個人関わらず、小中高生のスキルレッスンに従事。

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