【汗自体は臭くない?】アイスホッケーの防具の匂いの原因とその対策を紹介

防具・用具解説

こんにちは、もんじです!

アイスホッケーを新しく始め、防具の匂いや保管方法について気になったことはありませんか?

今回の記事は、アイスホッケーの防具の匂いの原因と防具の乾燥方法について解説いたします!(一生懸命自分なりに調べました)

もんじ
もんじ

この記事はこんな人におすすめ!

  • アイスホッケーを新しく始めた
  • アイスホッケーの防具の臭いが気になる
  • なぜ防具が臭うのか気になる

また、以下の記事も併せてお読みいただけると、理解が早まると思いますので是非!

それでは、どうぞ!

臭いの原因

まず、なぜ防具は使っていくと臭いが強くなっていくのでしょうか。

汗自体には匂いはほぼない

緊張した際、または驚いた際など精神的な刺激に伴い、特に腋の下などに多く分布するアポクリン腺から短時間に汗が分泌されます。

こちらは脂質・タンパク質が多く含まれており、特有な匂いがするみたいです。

しかし運動時の汗はまた一味違います。

運動している時は、体温の過度な上昇を防ぐために、身体中に分布するエクリン腺というところからサラサラとした汗が分泌されます。

この運動時の汗は基本的にほとんどが水分でほぼ無臭なのです。(味はもちろんしょっぱいですよね)

ではなぜ臭うのか

どのようにして無臭の汗から匂いが発生するのでしょうか。

それは人間の皮膚に常に存在する皮膚常在菌が関係しています。

この皮膚常在菌たちが汗や皮脂、垢に含まれる水分・脂質・タンパク質・アミノ酸を分解し、その分解された物質が匂いを発しているようです。

そして菌にとって湿気は大好物。

湿度の高いところでは繁殖力が倍増してしまいます。

なぜ防具が臭くなるのか

防具を着るごとにこの皮膚常在菌が防具に蓄積します。

また、練習では大量の汗をかき、防具がそれらの汗や皮脂、タンパク質を大量に吸収します。

加えて大量の汗で防具は高湿度に。

それにより、皮膚常在菌が大繁殖し、栄養分を分解することによって臭いが生じたり、その臭いが防具の繊維に付いてしまうのです。

防具の臭い対策方法

よって、臭いの対策は以下の2つが重要であることが分かります。

  • 皮膚常在菌をなるべく防具に蓄積させない。
  • 皮膚常在菌の栄養である水分・脂質・タンパク質を蓄積させない。

皮膚常在菌を減らす

アンダーシャツを着る

日本ではほとんどの方が防具の下に来ているとは思いますが、このアンダーシャツが非常に良い働きをします。

防寒機能のみならず、皮膚が直接防具に触れることがなくなり、1枚防具との間の壁となり、皮膚常在菌や水分・皮脂が防具に移るのを防いでくれます。

結果として防具の臭い対策にも繋がるのです。

僕が着ているのは以下の上下セットです。

非常に体に馴染み、汗も吸ってくれるので使いやすいです。(あとは個人的にAnder Armourの製品がスタイリッシュで好きです。)

消臭スプレー

これがあるのとないのとでは大違いで、アイスホッケープレイヤーの必需品ですね。

消臭スプレーに含まれる成分が、防具の強烈な臭いの元となる菌を殺菌してくれます。

乾かす前に防具に満遍なく数回吹き付けましょう。

ただし、もちろん消臭スプレーも水分ですので、使いすぎると防具が乾きにくくなり、かえって菌を繁殖させてしまいかねないので、使った後もすぐに乾かすことを意識しましょう。

もんじ
もんじ

僕は無香料のファブリーズを使用しています。香り付き消臭スプレー特有の香りがあまり好きではないんですよね…。

2022年4月7日時点で格安なファブリーズをリストアップしておきました。

定期的に防具を洗濯する

これが一番効果的ですね。

特に、洗濯できる布系の防具類(ユニフォーム、ストッキング、ジョガーパンツなど)は衣服と同じ扱いで、毎回洗濯しましょう。

衣服と同じ扱いに出来そうにない防具(ショルダー、パンツ、シンガードなど)も、匂いが気になり始めたらすぐに洗濯機に突っ込みましょう。

そうすることで、防具に溜まった皮膚常在菌や水分・皮脂、それらが生み出した匂いの原因の物質を一気に洗い流してくれます。

また、洗剤によっては、抗菌機能がついたものがあり、そちらも有効的でしょう。

ただし、洗いすぎも防具の消耗に繋がりますので、適度に行うくらいにしましょう

※スケート靴やヘルメットは硬い防具ですので洗濯機に入れられません。この2つは洗面所で手洗いしましょう。

もんじ
もんじ

僕は15〜20回練習すると大体の防具は匂うので家の洗濯機で洗っております。

特にグローブは臭くなりやすいので、頻繁に洗いますね。


たまに、シーズン中は一切防具を洗濯しない、なんて生物兵器を生み出そうとしている人がいますね…。

皮膚常在菌にとっての栄養分である水分・脂質・タンパク質を減らす

防具を脱いですぐに汗を拭き取る

防具についた菌にとって、水分が一番のご褒美です。

この水分が加わることで、防具内の菌が倍増し、より臭い成分を生み出しやすくなります。

よって、練習後の汗まみれの防具から水分を取り除くことが有効的になります。

タオルを防具の隅々に当てたり、防具に新聞紙を詰めたりして効率よく水分を取り除きましょう。

防具をなるべく早く乾かす

防具から出来るだけ水分を取り除いたら、なるべく早く帰宅し、防具を乾かす作業に入りましょう。

もんじ
もんじ

帰ってきた後、ソファ・ベッドの誘惑に負けてはいけませんよ?絶対ですよ??

いくら疲れ切っているとはいえ、もし防具を乾かす前にソファ・ベッドに寝っ転がり、スマホを起動したなんて時には、次意識が戻った時には1時間経過していますからね??その間に防具は菌が大繁殖していますよ??(アイスホッケー選手あるある)

もし家のスペースに余裕がある方は、防具を乾燥させるための除湿部屋を作るのも効果的です。

日本アイスホッケー界で有名なインフルエンサーさんのARMYNさんは、防具乾かす用のビニールハウスを作っておりましたね。これは部屋全体を使うことなく、スペースを有効的に扱えるアイディアですねすごい…。

また、私が超オススメしたい、防具を乾かすための神アイテム2つをこちらの記事で紹介しておりますので、是非読んで良かったら使ってみてください。

栄養バランスの取れた食事を心がける

動物性タンパク質・脂質に偏った栄養を摂りすぎると、皮膚常在菌にとって好みの汗になりやすいです。

スポーツマンであれば動物性タンパク質をより多く摂るのは大事ですが、食べ過ぎは臭いの原因にもなります。

もんじ
もんじ

自分や部活の同期もタンパク質をより多く摂るようになったら、体臭が明らかに変わっていったのを覚えています。そのうちどれくらいが食事の影響なのかは分かりませんが、少なくとも0ではなかったなと感じました。

まとめ

防具の匂いまとめ
  • 運動時の汗自体は無臭
  • 皮膚常在菌が汗に含まれる水分・皮脂・タンパク質などを分解し、臭いが発生
  • 練習するごとに防具に皮膚常在菌が蓄積し、臭いの原因に
  • 防具に溜まった皮膚常在菌がホッケー中の汗を分解し、臭いの原因に
  • 皮膚常在菌や水分、栄養分を防具に溜めないことが臭い防止に

このことを理解しておくだけで、防具の臭いのケアを効果的に行えるのではないでしょうか?

これからもアイスホッケーに関する記事を分かりやすく書いていきますので、是非お読みくださいませ!

以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

参考記事

もんじ

『アイスホッケーで夢を与えたい』
アイスホッケーが好きすぎて、ドイツでセミプロアイスホッケー選手とYouTubeを始めた人。

元横浜GRITS GM補佐・広報

日本アイスホッケーの興隆に全力を尽くします。

岩手県二戸市で生まれ、4歳の時にアイスホッケーを始める。20年間競技ホッケーに熱中。
大学2年生からアイスホッケーコーチを始め、コーチ歴4年ほど。
集団・個人関わらず、小中高生のスキルレッスンに従事。

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コメント

  1. 早田 耕一 より:

    私たちの地方で、おじさんホッケーの人達は、ホッケーした後に洗面所でグローブに水道水を入れて、ジャバジャバと濯ぐ人もいました。その後で、除菌リセッシュして乾燥すると臭くならないです。洗剤を使うと皮に含まれる油脂分がなくなり、皮がパサパサになって劣化しやすいです。水洗いだけならば長持ちしますのでお試しください。

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