2026年イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォにて開催される冬季オリンピック・男子アイスホッケー競技への出場権を懸けた最終予選がもうすぐ開催されます。
その最終予選の情報、そして男子アイスホッケー日本代表の試合情報、ライバル国の情報について
現役アイスホッケー選手で、世界中のアイスホッケー選手情報を調べまくるのが大好きなオタクである僕が解説いたします。
ほんと調べ始めたら止まらないんだよな…。
気づいたら10時間経ってたよ…。
これを読んで、男子アイスホッケー日本代表を応援しましょう!
2026ミラノ・コルティナ五輪最終予選
グループF
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪のアイスホッケー競技大会への出場権1枠を、グループF参加国の、デンマーク・ノルウェー・イギリス・日本で争います。
開催期間 | 2024年8月29日(木)〜9月1日(日) |
開催場所 | デンマーク🇩🇰 オールボー(Aalborg) |
IIHF公式サイト | https://www.iihf.com/en/events/2024/ogqmf |
日本代表の試合日程
以下、全て日本時間表示
(日本時間から7時間マイナスすれば、現地のデンマーク時間となります)
8月29日(木) 22:30 | vs ノルウェー🇳🇴 |
8月31日(土) 2:30(深夜) | vs デンマーク🇩🇰 |
9月1日(日) 19:30 | vs イギリス🇬🇧 |
どこで見れる?
TBSスポーツさんのYouTubeチャンネルにて、生中継されます!!
みんなで応援しましょう🔥
格上の強豪国相手に下剋上なるか
2024年における世界アイスホッケー連盟発表の世界ランキング(58カ国中)と、2023-24シーズンの世界選手権の順位は以下の通り。
国 | 世界ランキング | 2024世界選手権 |
---|---|---|
🇩🇰デンマーク | 11位 | Top Division(1部)13位/16ヶ国 |
🇳🇴ノルウェー | 12位 | Top Division(1部)11位/16ヶ国 |
🇬🇧イギリス | 17位 | Top Division(1部)15位/16ヶ国 |
🇯🇵日本 | 24位 | Division 1A(2部)5位/6ヶ国 (実質21位) |
どの敵国もとにかく強敵。
それぞれの国について軽く解説していきます。
🇩🇰デンマーク
直近だと2017年に日本と対戦。
結果は6-1とデンマークの完勝。
マジで強い。
世界最高アイスホッケーリーグのNHLのスターFWであるNikolaj Ehlers(ニコラ・イーラース)に加え、2023-24シーズンNHLにて最もセーブ率が高かったベテランGKのFrederik Andersen(フレデリク・アンダーセン)
NHL選手以外も、スウェーデン1部・フィンランド1部・ドイツ1部などのヨーロッパトップリーグで活躍する選手たちが揃っています。
詳しくはこちらを見てね。
🇳🇴ノルウェー
そんなデンマークを2024年5月の世界選手権で下したのがノルウェー。
(この時デンマークにはEhlersもAnderssonもいなかったが)
日本は過去23年間対戦していない。
ノルウェーもめちゃめちゃに強い。
2023年の世界選手権では、あの世界最強のカナダをシュートアウトの末に下しています。
(カナダはフルメンバーじゃなかったけど)
ノルウェーの代表的な選手といえば、NHLのベテランスターFWであるMats Zuccarello(マッツ・ズカレロ)。
小柄ながら相手DF・GKとの駆け引きに長けており、マジで上手い。
15シーズンもNHLでプレーしているベテラン選手です。
ヨーロッパトップリーグ所属選手が多いのはもちろんですが、何より若い選手がめちゃくちゃに育ってきている。
こちらの記事で詳しく解説しております。
🇬🇧イギリス
デンマーク・ノルウェーと比べたら少々劣る印象のイギリス。
しかし、2024年5月には世界選手権Top Divisionで十分に戦っていました。
NHLで活躍する選手もおらず、ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手も多くない。
しかし、自国のイギリス1部リーグEIHLが近年かなり盛り上がってきており、豊富な外国人枠を設けているが故に北米出身の選手が大量にプレーしているため、レベルもどんどん上がってきています。
そんなEIHLで活躍する選手たちで代表選手が構成されているため、決して弱くはない。
日本は、2023年と2017年に対戦しているが、それぞれ0-3、0-4と完封負けに喫しています。
詳しくはこちらで解説しています。
我らが日本🇯🇵
我らが日本代表は、2024年4月末に行われた世界選手権では、8年ぶりにDivision 1A(2部)に復帰し、見事5位(6チーム)で残留を果たしたましたが、今回の敵国たちは全てトップリーグ(1部)常連国。
デンマークとノルウェーに関しては、20年前後もの間トップリーグで戦っています。
簡単に勝てるわけがありません。
しかし
2022年にNHL直下の下部リーグAHLにて日本生まれの選手として初の得点を記録した、日本が誇るエースである平野裕志朗(29)や、同年、ヨーロッパ最高峰リーグKHLにて日本人として初の得点を記録した、日本の若き期待の星である佐藤優(22)など、海外で活躍する選手が増えた日本。
この2026ミラノ・コルティナ五輪の3次予選では、世界ランキング18位で2022-23シーズンに世界選手権トップリーグでプレーしていたハンガリーを1点差で下したり、
2024世界選手権Division1Aでは、絶対的エースの平野裕志朗選手が不在の中、NHL経験者を数名含む強豪のイタリアを相手に延長戦までもつれ込む激戦を繰り広げたりと、間違いなく成長の過程にあります。
1998年以来、28年ぶりの冬季五輪出場へ
1980 | 🇺🇸レイクプラシッド | 世界選手権の結果により 五輪出場 |
1984 | サラエボ (ユーゴスラビア) | 世界選手権の結果により 予選にすら参加不可 |
1988 | 🇨🇦カルガリー | 予選敗退(1勝1敗) (当時の予選は1ラウンドのみ) |
1992 | 🇫🇷アルベールビル | 世界選手権の結果により 予選にすら参加不可 |
1994 | 🇳🇴リレハンメル | 予選敗退(1勝3敗) (当時の予選は1ラウンドのみ) |
1998 | 🇯🇵長野 | 五輪出場(開催国枠) |
2002 | 🇺🇸ソルトレイクシティ | 1次予選敗退(2勝1敗) |
2006 | 🇮🇹トリノ | 過去4年間の世界大会の成績によって1次予選通過 →最終予選敗退(0勝3敗) |
2010 | 🇨🇦バンクーバー | 1次予選通過 →最終予選敗退(2敗1延長勝) |
2014 | 🇷🇺ソチ | 過去4年間の世界大会の成績によって1次予選通過 →2次予選敗退(1勝1敗1延長勝) |
2018 | 🇰🇷平昌 | 過去4年間の世界大会の成績によって1次予選通過 →2次予選通過 →最終予選敗退(0勝3敗) |
2022 | 🇨🇳北京 | 過去4年間の世界大会の成績によって1次・2次予選通過 →3次予選敗退(2勝1敗) |
2026 | 🇮🇹ミラノ・コルティナ | 過去4年間の世界大会の成績によって1次・2次予選通過 →3次予選通過 →最終予選(イマココ) |
男子アイスホッケー日本代表は、1998年の長野五輪以来、6大会もの冬季五輪に出場できていません。
加えて、この長野五輪は開催国枠での出場であり、自力で五輪に出場したのは、1980年レイクプラシッド五輪大会が最後。
それ以来、3度も
日本代表を前に立ちはだかる最終予選の壁を越え、28年ぶりの五輪への切符を掴み取ってほしい‼️
どうか、日本の歴史を変えてくれ!!
アイスホッケーのルールが知りたい方へ
当ブログでは、アイスホッケー歴20年のこの僕が、アイスホッケーの面白さを1人でも多くの方に届けるために、アイスホッケーのルールや用語の解説を行なっております!!
とりあえずこちらのブログ記事を読んでみてくださいませ😊