【2025アイスホッケー世界選手権🇯🇵vs🇬🇧】日本が戦うイギリスってどんなチーム?結果予想も!

       

現在、日本が参戦中のアイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)

今回は、第3戦(4月30日 日本時間18:30から)の相手、イギリス代表について詳しく解説していきます。

アイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)の概要・試合日程と敵国の総評については以下をご覧ください。

🇯🇵日本 vs イギリス🇬🇧

🇯🇵日本イギリス🇬🇧
世界ランキング(58ヶ国中)24位17位
2024世界選手権Division1A(2部) 5位/6ヶ国
実質世界21位
トップディビジョン 15位/16ヶ国
実質世界15位
選手たちの主な在籍リーグアジアリーグ
(日本・韓国からなる国際リーグ)
イギリス1部EIHL
注目選手– 平野裕志朗(ICEHL・Innsbruck)
– 佐藤優(前シーズンKHL・Torpedo)
– FW・Liam Kirk(25)
(ドイツ1部DEL・Eisbären Berlin)
– FW・Robert Dowd
(イギリス1部EIHL・Sheffield Steelers)
競技人口(人)
2024年IIHFが発表
12,531
(1万人あたり約1.0人)
12,236
(1万人当たり約1.8人)

イギリスってアイスホッケー盛んなの?

画像引用:https://www.iihf.com/en/events/2021/wm/gallery/25990/czech_republic_vs_great_britain_-_2021_iihf_ice_ho

競技人口は、日本が12,531人、イギリスが12,236人と、あまり変わらないですが、

人口1万人あたりのアイスホッケー競技人口で比較すると、日本は約1.0人、イギリスは約1.8人と、イギリスの方が少々多い割合で、アイスホッケープレイヤーがいることがわかります。

とはいっても他の国ほど盛んではなく、イギリスでもマイナースポーツの部類なようです。
イギリスはやはりサッカーがめちゃめちゃに盛んですからね…。

とはいっても、イギリスのトップリーグEIHLは、そのレベルの割に、非常に興行的に盛り上がっているリーグの一つです。
後で解説しております。

10年前は、日本の方が上位だった?

画像引用:https://www.iihf.com/en/events/2019/wm/news/11271/gb-loses-in-return

2025年現在、国際アイスホッケー連盟が過去4年間の世界大会での結果を元に発表している世界ランキングでは、日本は24位、イギリスは17位と少々イギリスの方が上。

しかし、なんと少し前には日本の方が上位だったのです。

2011年以降の、イギリスと日本の、世界選手権における所属Division世界ランキングの推移をグラフにしてみました。

世界選手権の所属Divisionについては、2017年まで日本の方が上位Divisionで戦っていました。
世界ランキングについては、2017年まで日本の方が上位でした。

しかし、2017年以降はイギリスに突き放され、イギリスの方が上位でプレーしていることがわかります。

イギリスは、2017年Division1B(3部)、そして翌年の2018年Division1A(2部)にてあれよあれよと優勝し、急にTop Division(1部)に昇格。

そこから降格せずに4年間戦い続けたり、1度降格しても翌年再度Division1Aで優勝してTop Divisionに戻ることができています。

直近の2024年5月の行われた世界選手権におけるイギリスの試合結果はこちら。

相手国試合結果
(左がイギリス)
シュート数
(左がイギリス)
🇨🇦カナダ2-415-34
🇫🇮フィンランド0-814-47
🇨🇭スイス0-315-30
🇩🇰デンマーク3-431-28
🇨🇿チェコ1-415-45
🇳🇴ノルウェー2-542-25
🇦🇹オーストリア4-2(唯一の勝利)32-28

フィンランド相手にはかなり大きな点差で突き放されてしまってはおりますが、それ以外のカナダやスイス、チェコなどの強豪国相手にも3点差以内に抑えて戦い抜いています。
(シュート数では押され気味ですが)

今回は再度ディビジョンⅠグループAに降格してきてしまいましたが、間違いなく優勝候補チームの1つでしょう。

近年急上昇中の自国イギリスリーグEIHL

画像引用:https://www.eliteleague.co.uk/article/2913-attendances-up-so-far-in-season-2022-23

今回招集された23人のうち、なんと21人が自国イギリス1部リーグEIHLでプレーする選手たちです。

このEIHLは、世界最高峰アイスホッケーリーグのNHLや、他のヨーロッパトップリーグ(ロシア1部KHLや、スウェーデン1部SHL、フィンランド1部Liiga、スイス1部NL、チェコ1部Extraliga)と比べたらそこまでレベルの高いリーグではありません。

しかし、EIHLは世界的にも興行としてかなり成功しているリーグで知られています。

毎試合多くのファンが集まっているのに加え、普通は少ない人数に絞られる外国人選手枠を15人まで解放しており、他国から移籍してきたハイレベルな選手がプレーしております。

そのような流れもあって、そこでプレーする自国イギリスの選手も鍛えられているのでしょう。

そんなEIHLで良い結果を残しているイギリス人選手が厳選されているため、近年の快進撃にも納得がいきます。

日本vsイギリス 過去の対戦成績

日本は直近5年で2度イギリスと対戦してきましたが、0勝2敗

昨年は2026ミラノ五輪最終予選でも戦い、惜敗した因縁の相手です。

2024.09.01(2026ミラノ五輪最終予選)🇯🇵2-3🇬🇧
2023.02.11(国際エキシビジョンマッチ)🇯🇵0-3🇬🇧

最後にイギリス相手に勝利したのは、2013年の世界選手権。

今大会では、リベンジを果たしてほしい🔥

イギリス要注意選手

背番号ポジション名前(年齢)2024-25所属チーム
14FWLiam Kirk(25)Eisbären Berlin(ドイツ1部DEL)
75FWRobert Dowd(36)Sheffield Steelers(イギリス1部EIHL)

FW・Liam Kirk(リアム・カーク、25歳)

画像引用:https://www.britishicehockey.co.uk/post/arizona-coyotes-place-team-gb-star-liam-kirk-on-unconditional-waivers/

イギリス史上No.1プレイヤーと呼び声高いのが、14番 FW Liam Kirk(リアム・カーク、24歳)

16歳という若さでイギリス1部EIHLにてプロデビュー。

18歳の時には52試合で16ポイントを獲得。
U18、U20、そしてフル代表の全てのカテゴリでイギリス代表入りして、Kirkは遂に2018年NHLドラフトにてArizona Coyotesから7巡目189番指名を受けます。

これは史上初の、イギリス生まれ・イギリス育ちの選手へのNHLドラフト指名でした。

そこから2シーズンは世界最高峰のジュニアリーグであるカナダジュニアリーグCHLでプレーした後、スウェーデン3部HockeyEttanを経てイギリス1部EIHLに戻り、21歳ながらリーグで6番目のスコアラーに。

その年の2021世界選手権Top Divisionでは、強豪国相手に7試合7ゴール9ポイントという素晴らしい結果でイギリスを牽引し、その活躍が認められ、ドラフト指名を受けたArizona Coyotesと契約します。

その後の2シーズンは、怪我を抱えながらNHL直下のAHL(2部)、そしてECHL(3部)でプレーするも、NHLでプレーすることは叶いませんでした。
しかし、2022-23シーズン途中にヨーロッパ最高峰リーグの1つであるフィンランド1部Liigaに移籍すると大活躍。

その後チェコ1部でプレーしたのち、今シーズン(24-25)はドイツ1部DELEisbären Berlinでプレーし、FWの要の1人として活躍。リーグ優勝にも大貢献しました。

ほとんどの選手がイギリス国内でプレーする中、彼だけは他国のトップリーグで活躍しており、イギリス全土の期待を背負った、若きトップスター選手と言えるでしょう。

しかし、ここまでの2試合では、Liam Kirkはロスターに登録されておらず、試合に出場すらしておりません。
(大会全体でのロスターには登録されています。)

4日前にそのドイツでリーグ優勝したばかりで、この世界選手権に間に合っていないだけかもしれませんし、怪我や病気で休んでいただけかもしれません。

この日本戦で出場してくるかどうか…。
(出ないでくれ…)

FW・Robert Dowd(36)

画像引用;Sheffield Steelers

イギリス代表の主将である 75番FW・Robert Dowd(36)

18歳の頃にイギリス1部EIHLでプロデビューし、現在までほぼ全ての18シーズンをイギリス国内でプレーしてきた、イギリスのレジェンド選手です。

今シーズン(2024-25)も36歳という若くない年齢にも関わらず、イギリス1部EIHLにてイギリス人の中でのポイントランキングは2位。

そして累計ポイント数・ゴール数にてリーグ歴代1位の記録を打ち立てました。

イギリス代表としての経験も豊富で、20歳の頃から今までほぼ全ての国際大会においてイギリス代表として戦い、32歳の頃からは副キャプテン、そして昨年からキャプテンとしてチームを引っ張っています。

ここまでの2試合ではノーポイントですが、その豊富な経験からくる高ホッケーIQのプレーに要注意です。

【世界選手権D1A】5戦中2試合を終えて

ここまで各国が2試合を消費して、残り3試合時点での順位はこちら。

試合数得点 / 失点勝ち点
🇵🇱ポーランド26 / 26
🇬🇧イギリス26 / 44
🇮🇹イタリア26 / 44
🇺🇦ウクライナ26 / 63
🇷🇴ルーマニア22 / 61
🇯🇵日本22 / 60

現時点では、日本は勝ち点0で6位。

このイギリス戦で負けてしまうと、昇格の望みが消えるだけでなく、降格へ拍車がかかってしまいます。

逆にここで勝てば、昇格の可能性は残りますし、降格からは一歩離れることができます。

絶対に負けたくないこの1戦…‼️

結果予想

トップディビジョンからの降格組で、優勝候補の一角であろうイギリス。

しかし、そこまで格上に見る必要はないでしょう。

僕の予想は、5-3で日本の勝利!!

画像引用:日本代表公式Instagram, https://www.instagram.com/p/C3NMSRmM2TO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

がんばれニッポン!

【2025年4月27日〜5月3日:池袋】アイスホッケー男子日本代表パブリックビューイングへ参加しよう!

この度、世界選手権ディビジョンⅠグループAの日本代表を応援するパブリックビューイングイベントを開催いたします!

共に、日本代表の応援を楽しみましょう!

開催日時
(日本時間)
(試合時間の45分前より開場)
4月27日(日) 18:30 vsイタリア🇮🇹 
4月28日(月) 22:00 vsポーランド🇵🇱
4月30日(水) 18:30 vsイギリス🇬🇧
5月 1日(木) 25:30 vsルーマニア🇷🇴
(=5月2日(金) 1:30)
5月 3日(土) 18:30 vsウクライナ🇺🇦
場所sports&bar Bar-Spo
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2丁目24-3 西部ビル 2階

(クリックでGoogle Mapへ)
定員最大40名
参加費
(入場料¥1,000+飲み放題)
▼基本料金
成人:¥3,500
未成年:¥3,000
未就学児:¥0


🇷🇴ルーマニア戦
5月1日(木)25:30 と深夜なので入場料無料!
成人:¥2,500
未成年:¥2,000
未就学児:¥0
食事について各自注文・お支払い

▼応募フォームは、こちらのページから👌

【IIHF TV】世界選手権 視聴方法

2025年のアイスホッケー世界選手権より、IIHFは独自の配信プラットフォーム IIHF TVを立ち上げました。

今回のアイスホッケー男子日本代表が参戦する世界選手権ディビジョンⅠグループAも、このIIHF TVからのみ視聴可能。

日本語対応もしており、操作は非常に簡単。

値段は1大会10ユーロ
1,630円(2025年4月26日現在)でこのディビジョンⅠグループAの全試合を視聴可能になります。

(なお、トップディビジョンは15ユーロである模様)

IIHF TV 公式ページはこちら

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