アイスホッケーは、サッカーやバスケットボール、ハンドボールといった球技と同じように
相手ゴールにボール(アイスホッケーではパックを扱います)を入れた得点数を競うスポーツです。
サッカーにはペナルティキック(いわゆるPK)、バスケにはフリースロー、ハンドボールには7mスローのように、相手選手に邪魔されずにゴールへシュートを放つ機会がそれぞれのスポーツに設けられておりますが、
実はアイスホッケーにも同じような機会がルールで設けられています。
今回は、アイスホッケー版PKである、ペナルティショットについて解説いたします。
ペナルティ・ショット(Penalty Shot)
サッカーでいうペナルティキック(Penalty Kick)、いわゆるPKは
アイスホッケーではペナルティ・ショット(Penalty Shot)といい、略してPSと呼ばれます。
サッカー:ボールを蹴るので「Kick(キック)」
アイスホッケー:シュートを放つので「Shot(ショット)」
というわけです!
サッカーのPKでは、ペナルティエリアの真ん中に置かれたボールをシューターが蹴りますよね。
アイスホッケーは一味違います。
センターアイスに置かれたパックを選手が持っていって相手ゴールに近づき、自由なタイミングで好きな場所からシュートしたり、フェイントをかけて相手ゴールキーパーを騙すことができます。
サッカーの単調にシュートを打つだけのPKと比べ、アイスホッケーのペナルティショット(PS)はその自由度ゆえに、シューターとゴールキーパーの駆け引きが非常に大きな魅力となっています。
低い得点成功率
サッカーのペナルティキック(PK)では、得点成功率は8割〜9割と言われており、得点に成功するのが普通だと考えられておりますが、アイスホッケーのペナルティショット(PS)は全くもって違います。
一般的なプロの試合におけるペナルティ・ショット成功率はおおよそ20%~40%程度です。
選手によっても差がありますが、アイスホッケー界の誰もが認める世界最高の現役アイスホッケー選手であるConnor McDavid(NHL・Edmonton Oilers)選手でも、その成功率は48.4%と、50%に届きません。
(それでも世界最高峰のゴーリーたちに対して48.4%って凄すぎてマジでとんでもない確率です。人間じゃねぇ…。)
アイスホッケーのゴールは、サッカーのゴールに比べて非常に小さく、ゴールの枠は非常に小さいです。
シューターは好きなタイミングで好きな場所からシュートを放つことができるのですが、やはりサイズの面でゴーリーに非常に有利なのです。
ペナルティ・ショット(PS)の発動条件とルール
では、このペナルティショット(PS)はどのような反則行為があって引き起こされるのでしょうか。
また、このシュートチャンスではどのようなルールがあるのでしょうか。
そのルールは少し複雑で、解説したら非常に長くなってしまったので、以下の記事で解説しております。
是非お読みくださいませ。
延長戦の後にも行われる?
サッカーでは、合計90の試合時間で決着が付かなければさらに30分の延長戦、そこでも決着が付かなければ、各チーム5人ずつの選手によるPK戦が行われますよね。
アイスホッケーも同じように、
通常の試合時間、そして延長戦で決着が付かなければ、各チーム3人ずつの選手によるペナルティ・ショット対決が行われます。
(リーグによっては、延長戦をすっ飛ばして行われることもあります)
このペナルティ・ショット対決、アイスホッケー界ではPS戦とは呼ばれずに、
シュートアウト(Shootout)と呼ばれます。
※ペナルティ・ショットは、厳密には上記で解説した試合中の反則行為があった時に与えられるもののみを意味します。
(日本では延長で行われる方も普通にPSって呼ばれますね。まぁ通じるならそれでいいかなとも思います)
一応調べてみたら、サッカーのPK戦も、正式名称は「Penalty Shootout」と呼ばれているみたいですね。
まぁPK戦の方が呼びやすいし、アイスホッケーもPS戦でいいよね。
こちらでも詳しく解説しております。
まとめ
このことを理解しておくだけで、よりアイスホッケー観戦を楽しめるのではないでしょうか!
以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!