(サムネイル写真:soerliによるPixabayからの画像)
アイスホッケープレイヤーのほとんどが、アイスホッケーを知らない人と会話している時に、
「パッk…あ、ボールが当たると痛いんすよ〜💦」と言葉にし
パックをボールだとみなしたことに対して罪悪感を感じて枕を濡らしたことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんなアイスホッケーを知らない方々にとっては馴染みのないアイスホッケー特有のボール、パックについて解説していきます。
パック(Puck)はどんな形をしているの?
パック(Puck)は球体ではなく円柱状の黒い物体で、図のような大きさと重さになっています。
あまり馴染みのないので分かりにくいかと思いますが
野球の硬式球よりも10~30gほど重たく
初めて手に取って見た人は、見た目の割に少し重いなって感じられるくらいです。
球体ではなく、円柱状なので
綺麗にフリスビーみたいに飛んでいく時もあれば
荒れ狂ったロデオのようにバラバラに回転して飛んでいくこともあります。
もちろんシュートやパスは綺麗にフリスビーのように飛ばすことが理想です。
また、特にそういった決まりはないのですが、側面は凹凸が施されていることが多く
これによりグリップ力が上がり
スティックによってパックを扱いやすく、回転をかけやすくなります。
こちらの記事でも紹介していますが
プロのアイスホッケーの試合ではこのパックが最速160km/hで放たれるため
防具のないところに当たった時なんかは
猛烈な痛みで三途の川を渡りかけることがあります。
パックは何でできているの?
パックは、加硫ゴムと呼ばれる物質で構成されています。
加硫とは、生ゴムに「硫黄」の加硫剤を混ぜ合わせた上で加熱・加圧する事により引き起こる化学反応で、「硫黄」がバインダーとなりゴムの分子結合で編み目状に連結構造になることを言います。この化学反応でゴムは強靱な弾性と安定した耐熱性を持つようになります。
『シリコーンゴムの加硫とは?架橋とは?熱と圧力でゴムを固めます』, シリコーンゴム 共和工業株式会社
詳しくはよくわからないですが
ゴムに化学物質を混ぜて硬く強靭にしているらしいです。
シュートが防具薄いところに直撃する時はとにかく痛いので
人に直撃する時だけふにゃふにゃになってくれたりしないんですかね?
どなたか頭の良い方そんなパックを作ってください!!
(おまけ)アイスホッケーは「球技」と呼べるのか
この円盤状のパックを使用するアイスホッケーを球技と呼べるのかどうかについて
それぞれの単語のweb辞書の記述と照らし合わせて考えていきます。
「球技」の定義
web辞書データベースサイトで「球技」と検索してみると…
ボールを使って行うゲーム。投げる、打つ、つかむといった人類の本能に根ざしたスポーツである。
(中略)
現代の球技は、各種の器具を使ってボールを扱うものと、そうでないスポーツにいちおう分類できよう。ホッケー、アイスホッケー、ゴルフ、ポロ、クリケット、野球などは棒(スティック、バット)を使い、
(後略)
日本大百科全書(ニッポニカ)「球技」の解説
普通に球技として名前が載っているではないですか!
と、ちょっと結論が思ったよりも先に出てしまったので
一旦目を瞑りましょうか…。
ボールを用いるスポーツ競技の総称。(後略)
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「球技」の解説
ということで
当たり前ですが、ボールを用いていれば球技と呼べますね。
では、パックはボールと見なしても良いのでしょうか。
ボールの定義
同じようにコトバンクで「ボール」と検索してみました。
① 球形のもの。特に、スポーツや遊戯に用いる、革、ゴム、セルロイドなどでつくった球。たま。まり。(後略)
精選版 日本国語大辞典「ボール」の解説
球形のもの。たま。「ミラーボール」「メンチボール」。(後略)
デジタル大辞泉「ボール」の解説
球形!?
パックは球形ではないのでは…?
もしや、パックをボールと呼んでしまうことはアイスホッケーへの冒涜になってしまうのか…。
「球形」の定義
〘名〙 まりのように丸い形の立体。球状。〔哲学字彙(1881)〕
精選版 日本国語大辞典「球形」の解説
まりのように丸い形。
デジタル大辞泉「球形」の解説
いや、まりって何!?そんなに丸いの!?
あ!これは丸いわ!!!
パックは「ボール」ではなさそう
ということで、パックはボールではないそうです。ということは球技ではない?
でも、最初の方でアイスホッケーの名前が…
もしかしてこれ、どうでも良いな?
ここまで読んでいる人、相当暇ですね?
そうですこれを読んでいるあなた。そんな暇があったらお家でハンドリング練習するか、オードリーのラジオでも聞いていてください。(読んでくれてありがとうございます。好きです。)
とりあえず今後
人に説明する際には絶対に「ボール」とは呼ばないでくださいよ!?
もし分かりやすく説明するために「ボール」と呼ばざるを得なかった際には
罪悪感をひしひしと感じて5秒間はガチで悲しんでください。
まとめ
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
じゃあね!!