【2025アイスホッケー世界選手権🇯🇵vs🇷🇴】日本が戦うルーマニアってどんなチーム?結果予想も!

       

現在、日本が参戦中のアイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)

今回は、第4戦(日本時間 5月1日 25:30から5月2日 01:30から )の相手、ルーマニア代表について詳しく解説していきます。

アイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)の概要・試合日程と敵国の総評については以下をご覧ください。

🇯🇵日本 vs ルーマニア🇷🇴

🇯🇵日本ルーマニア🇷🇴
世界ランキング(58ヶ国中)24位23位
2024世界選手権Division1A(2部) 5位/6ヶ国
実質世界21位
Division1A(2部) 4位/6ヶ国
実質世界20位
選手たちの主な在籍リーグアジアリーグ
(日本・韓国からなる国際リーグ)
Erste Liga
(ハンガリー・ルーマニアの国際リーグ)
注目選手– 平野裕志朗(ICEHL・Innsbruck)
– 佐藤優(前シーズンKHL・Torpedo)
– Yevgeni Skachkov
(Erste Liga・CSM Corona Brasov)
– Radim Valchar
(Erste Liga・CSM Corona Brasov)
– Matias Haaranen
(Erste Liga・Gyergyói HK)
競技人口(人)
2024年IIHFが発表
12,531
(1万人あたり約1.0人)
1,719
(1万人当たり約0.9人)

ルーマニアってアイスホッケー盛んなの?

画像引用:IIHF

競技人口は、日本が12,531人、ルーマニアが1,719人と、ルーマニアの方がダントツで少ないです。

ただ、人口1万人あたりのアイスホッケー競技人口で比較すると、日本は約1.0人、ルーマニアは約0.9人と、ほぼ同数です。

と、日本のように、ルーマニアでもアイスホッケーはかなりマイナーな部類でしょう。

10年前は、日本の方が上位だった?

ルーマニアは、世界選手権トップディビジョンでプレーしたことがなく、2019年までは日本よりも下、もしくは日本と同じディビジョンでプレーすることが多かった国です。

加えて、2022年にディビジョンⅠグループA(2部)でプレーしたのも、2011年リーグ再編後は初めて。
その前のリーグ再編前も、今の2部に当たるレベルの結果は全く出せていません。

選手のレベルについては後述しますが、2022年から昨年まで、よく降格せずにしぶとく D1A(2部)に残っているなぁといった印象です。

そこまでレベルの高いリーグでプレーしていない選手たち

画像引用:Maszol

今回招集された23人のうち、なんと1人残らず全員がルーマニア国内のチームでプレーする選手たちです。

ルーマニア国内、といってもリーグが2つあります。

1つ目がハンガリーとルーマニアの国際リーグであるErste Liga
このErste Ligaは、ハンガリーから7チーム、ルーマニアから3チームで構成されています。

このErste Ligaは、まぁ日本のアジアリーグと同等くらいのレベルな印象です。

もう1つのリーグがルーマニアトップリーグであるCampionatul National de Seniori(CNSとでも呼びましょう)
このCNSはルーマニア国内のみのチームで構成されており、Erste Ligaよりはレベルが低いです。

そして1つ特徴的なのが、このErste Ligaに参戦しているルーマニアの3チームは、CNSにも参戦しております。

今回の代表に選出されている23名のうち、Erste Ligaに参戦している3チームから出場している選手は21名です。

説明が長くなりましたが、何が言いたいかというと、今大会で戦ったイタリア・イギリス・ポーランドといった強豪国と比べると、選手がシーズン中にプレーするチームのレベルは1段階落ちます。

過去に、他のヨーロッパトップリーグでプレーしていた選手も少なからずいますが、そこまで数は多くありません。

これが故に、僕は「2022年から昨年まで、よく降格せずにしぶとく D1A(2部)に残っているなぁ」といった理由です。

正直いつ3部に降格してもおかしくない国で、今大会、日本が最も確実に勝利をもぎ取らないといけない国です。

帰化選手が多め

ルーマニア代表には、他のヨーロッパの国出身で、最近ルーマニア国籍を取得した選手が少々います。

そのような選手の活躍により、D1A(2部)で生き残ることができているとも言えます。

そのような選手を以下で説明します。

ルーマニア 要注意選手

背番号ポジション名前(年齢)所属チーム
25FWYevgeni Skachkov(40)Erste Liga・CSM Corona Brasov
20FWRadim Valchar(36)Erste Liga・CSM Corona Brasov
4DFMatias Haaranen(28)Erste Liga・Gyergyói HK

25番 FW Yevgeni Skachkov(40)

画像引用:Elite Prospects

ルーマニアの大ベテラン選手のEvegeni Skachkov(40歳)

ロシア出身で、2003年NHLドラフトにてSt. Louis Bluesから7巡目221位指名を受けます。

結局北米でプレーすることはありませんでしたが、世界的にNHLの次にレベルが高いと言われているKHL合計12シーズンをフルでプレー(KHL前身のリーグを含む)

なんとロシア代表として国際試合をプレーしたこともあります。

ロシアでのキャリアを終えた後、35歳からルーマニアのチームでプレー。

2022年にルーマニアが初めてD1Aでプレーした時から、(おそらくチーム強化のための選手として)ルーマニア国籍を取得してルーマニア代表としてプレーをし始めました。

現在は40歳という年齢のため、全盛期の頃の動きは失われているでしょうが、それでも豊富な経験値を活かしたプレーには要注意でしょう。

20番 FW Radim Valchar(36)

画像引用:Sport – Aktuálně

現在、Erste Ligaにおけるルーマニア人のトップスコアラーがRadim Valchar(36)です。

チェコ出身で、チェコのU18・U20代表を経験

その後、カナダメジャージュニアの1つWHLで腕を磨いた後、チェコ3部・スロバキア2部・フランス1部Ligue Magnus・フィンランド2部Mestisを経て、2016年、27歳の時からルーマニアのチームでプレー。

2019年にルーマニア国籍を取得したようですが、ルーマニア代表として世界選手権に出場するのは今年が初めてのようです。

現在も36歳という決して若くない年齢で、Erste Ligaのポイントランキング7位ルーマニア人に限るとトップの記録です。

要所要所でのスキルのあるプレーに要注意です。

4番 DF Matias Haaranen(28)

画像引用:Hämeen Sanomat

フィンランド出身で、フィンランドU16〜U20の全てのカテゴリーでフィンランド代表としてのプレー経験があり、加えて世界Top5に入るレベルのフィンランドトップリーグLiigaでも1シーズンをプレー。

その後、フィンランド2部Mestisやドイツ2部DEL2を経て、2021年・25歳の時からルーマニアのチームでプレー。

2022年からルーマニア国籍を取得して、ルーマニア代表としてプレーしています。

驚くべきは、守りだけでなく攻撃の起点となるプレーでポイントを量産するDFであること。

なんと今シーズン(2024-25)はErste LigaDFポイントランキングでトップに。

ルーマニア代表の攻撃を後ろから支える要注意選手です。

日本vsルーマニア 過去の対戦成績

過去10年で、日本代表は6度ルーマニア代表と戦っており、4勝2敗と勝ち越しております。

しかし、昨年の世界選手権では、シュート数を1.5倍以上打つほど優勢に試合を進めていたものの、敗北を喫しました。

日本代表が次のステップに行くためには、ルーマニアに確実に勝ち切ることが重要となります。

2024.05.04(世界選手権ディビジョンⅠ グループA)🇯🇵2-4🇷🇴
2023.02.11(国際エキシビジョンマッチ)🇯🇵6-0🇷🇴
2022.04.18(国際エキシビジョンマッチ)🇯🇵8-2🇷🇴
2019.04.29(世界選手権ディビジョンⅠ グループB)🇯🇵2-3🇷🇴
2018.04.27(世界選手権ディビジョンⅠ グループB)🇯🇵3-2🇷🇴
2016.02.13(国際エキシビジョンマッチ)🇯🇵7-0🇷🇴

【世界選手権D1A】5戦中3試合を終えて

ここまで各国が3~4試合を消費した時点での順位はこちら。

試合数得点 / 失点勝ち点
🇬🇧イギリス416 / 99
🇮🇹イタリア411 / 107
🇺🇦ウクライナ310 / 66
🇵🇱ポーランド37 / 66
🇯🇵日本36 / 111
🇷🇴ルーマニア32 / 101

現時点では、日本とルーマニアはそれぞれ勝ち点1で並んでいます。

そしてその上は2国が勝ち点6で並んでいる状況。

つまりは、この試合で負けた国D1B(3部)への降格が確定します。

絶対に負けてはいけない試合です。

昨日のイギリス戦で、目の前で逃した勝利を、必ず今日掴み取って欲しい🔥

結果予想

今大会の他国と比較すると、そこまで強豪国ではないルーマニア。

日本がやるべきことをしっかりとやって実力を発揮すれば、必ず勝てる試合です。

僕の予想は、4-2で日本の勝利!!

画像引用:日本代表公式Instagram, https://www.instagram.com/p/C3NMSRmM2TO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

がんばれニッポン!

【2025年4月27日〜5月3日:池袋】アイスホッケー男子日本代表パブリックビューイングへ参加しよう!

この度、世界選手権ディビジョンⅠグループAの日本代表を応援するパブリックビューイングイベントを開催いたします!

共に、日本代表の応援を楽しみましょう!

開催日時
(日本時間)
(試合時間の45分前より開場)
4月27日(日) 18:30 vsイタリア🇮🇹 
4月28日(月) 22:00 vsポーランド🇵🇱
4月30日(水) 18:30 vsイギリス🇬🇧
5月 1日(木) 25:30 vsルーマニア🇷🇴
(=5月2日(金) 1:30)
5月 3日(土) 18:30 vsウクライナ🇺🇦
場所sports&bar Bar-Spo
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2丁目24-3 西部ビル 2階

(クリックでGoogle Mapへ)
定員最大40名
参加費
(入場料¥1,000+飲み放題)
▼基本料金
成人:¥3,500
未成年:¥3,000
未就学児:¥0


🇷🇴ルーマニア戦
5月1日(木)25:30 と深夜なので入場料無料!
成人:¥2,500
未成年:¥2,000
未就学児:¥0
食事について各自注文・お支払い

▼応募フォームは、こちらのページから👌

【IIHF TV】世界選手権 視聴方法

2025年のアイスホッケー世界選手権より、IIHFは独自の配信プラットフォーム IIHF TVを立ち上げました。

今回のアイスホッケー男子日本代表が参戦する世界選手権ディビジョンⅠグループAも、このIIHF TVからのみ視聴可能。

日本語対応もしており、操作は非常に簡単。

値段は1大会10ユーロ
1,630円(2025年4月26日現在)でこのディビジョンⅠグループAの全試合を視聴可能になります。

(なお、トップディビジョンは15ユーロである模様)

IIHF TV 公式ページはこちら

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