現在、日本が参戦中のアイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)
今回は、第2戦(4月28日 日本時間22:30から)の相手、ポーランド代表について詳しく解説していきます。
アイスホッケー世界選手権ディビジョンⅠ グループA(2部)の概要・試合日程と敵国の総評については以下をご覧ください。
🇯🇵日本 vs ポーランド🇵🇱
🇯🇵日本 | ポーランド🇵🇱 | |
---|---|---|
世界ランキング(58ヶ国中) | 24位 | 21位 |
2024世界選手権 | Division1A(2部) 5位/6ヶ国 →実質世界21位 | トップディビジョン 16位/16ヶ国 →実質世界16位 |
選手たちの主な在籍リーグ | アジアリーグ (日本・韓国からなる国際リーグ) | ポーランド1部PHL |
注目選手 | – 平野裕志朗(ICEHL・Innsbruck) – 佐藤優(前シーズンKHL・Torpedo) | – GK・John Murray(37) – FW・Damian Tyczynski(25) |
競技人口(人) (2024年IIHFが発表) | 12,531 (1万人あたり約1.0人) | 4,003 (1万人当たり約1.1人) |
ポーランドってアイスホッケー盛んなの?

日本のアイスホッケー競技人口は12,531人で、1万人あたり大体1人。
対してポーランドのアイスホッケー競技人口は4,003人で、1万人当たり約1.1人。
さほど普及面では変わらなさそう。
ポーランドのトップリーグPHLも、ヨーロッパ特有のアツいファンによって試合が盛り上げられているものの、観客動員数はそこまでアジアリーグとも変わらないみたいです。

昨年、2002年ぶりにトップディビジョンを経験

過去のアイスホッケー世界選手権では、日本と同じディビジョンで戦うことの多かったポーランド。
しかし、2022年に日本に勝利してディビジョンⅠ グループAに昇格すると、翌年にはなんと連続昇格を達成。
昨年(2024年)には、2002年ぶり・ポーランド史上2度目のトップディビジョンを経験しました。
トップディビジョンでは超強豪国相手に1度も勝利できず、16カ国中最下位となってすぐにディビジョンⅠ グループAに戻ってきてしまいましたが、超強豪国相手にそこまで大差をつけられることもなく、トップディビジョン残留の素質があることも証明した、近年勢いのあるチームです。
ほとんどがポーランドトップリーグの選手

ポーランド代表23名のうち、21名の選手がポーランド1部PHLでプレーしています。
このポーランド1部PHLは、アジアリーグよりは少々レベルが上の印象ですが、ヨーロッパの他のトップリーグと比較するとそこまでレベルが高いわけではありません。
ポーランドの外に出て、ヨーロッパのより高いレベルのリーグでプレーしたことのある選手もあまり多くないです。
1試合目に戦ったイタリアの方が圧倒的に高いリーグでプレーしている選手が多いと言えるでしょう。
日本vsポーランド 過去の対戦成績
日本は過去10年で8度もポーランドと戦ってきましたが、なんと合計で1勝7敗。
直近の2023年2月に、久しぶりにポーランド相手に勝利しましたが、相性が悪い相手なのでしょうか…?
2023.02.13(国際エキシビションマッチ) | 🇯🇵4-3🇵🇱 |
2022.05.01(世界選手権D1B) | 🇯🇵0-2🇵🇱 |
2019.11.09(国際エキシビションマッチ) | 🇯🇵2-3🇵🇱 |
2019.05.04(世界選手権D1B) | 🇯🇵4-7🇵🇱 |
2018.04.18(国際エキシビションマッチ) | 🇯🇵2-5🇵🇱 |
2017.11.11(国際エキシビションマッチ) | 🇯🇵2-3🇵🇱 |
2016.04.30(世界選手権D1B) | 🇯🇵4-10🇵🇱 |
2015.04.21(世界選手権D1B) | 🇯🇵0-2🇵🇱 |
今大会では、リベンジを果たしてほしい🔥
ポーランド要注意選手
背番号 | ポジション | 名前(年齢) | 2024-25所属チーム |
---|---|---|---|
31 | GK | John Murray(37) | GKS Katowice(ポーランド1部PHL) (東北フリーブレイズ・人里茂樹選手が昨シーズンプレーしていたチームです) |
15 | FW | Damian Tyczynski(25) | Zaglebie Sosnowiec(ポーランド1部PHL) |
GK・John Murray(37)
ポーランド代表の最年長ベテラン選手であり、守護神GKであるJohn Murray(37)
アメリカ・ペンシルバニア州出身で、北米3部ECHLでプレーしたのちにポーランド1部PHLへ。
なんとポーランドにて国際結婚し、ポーランド国籍を取得🇵🇱
今まで、11シーズンもの間ポーランド1部PHLにて活躍し、平均セーブ率はなんと驚異の92.5%
平均セーブ率が90%と言われるアイスホッケーにおいて、このセーブ率を叩き出すことは至難の業であり、それを11シーズンの平均値ですら成し遂げている、とんでもないゴーリーです。
昨日のルーマニア戦でもセーブ率92.3%と全く衰えていないようです。
FW・Damian Tyczynski(25)

ポーランド代表のオフェンスの要となるのがこのDamian Tyczynski(25)
ポーランド生まれで、よりレベルの高いスロバキアのジュニアリーグで腕を磨いたのちにポーランド1部PHLでプロデビュー。
昨シーズンまではそこまで突出した結果は出せていなかったものの、今シーズン(2024-25)から大暴れ。
ポーランド1部PHLにて、数々の外国人枠選手を抑えて、リーグポイントランキング2位という素晴らしい結果を残しました。
ポーランドフル代表選手として世界選手権に出場するのは初ですが、昨日の第1戦 vs ルーマニア🇷🇴では、早速1ゴール1アシストと大活躍。
絶対に自由にプレーさせてはいけない選手です。
結果予想
トップディビジョン降格組で、優勝候補の一角であろうポーランド。
しかし、そこまで格上に見る必要はないでしょう。
何より、直近の試合(2023年)では、日本が勝利しています。
僕の予想は、4-2で日本の勝利!!

がんばれニッポン!
【2025年4月27日〜5月3日:池袋】アイスホッケー男子日本代表パブリックビューイングへ参加しよう!

この度、世界選手権ディビジョンⅠグループAの日本代表を応援するパブリックビューイングイベントを開催いたします!
共に、日本代表の応援を楽しみましょう!
開催日時 (日本時間) (試合時間の45分前より開場) | 4月27日(日) 18:30 vsイタリア🇮🇹 4月28日(月) 22:00 vsポーランド🇵🇱 4月30日(水) 18:30 vsイギリス🇬🇧 5月 1日(木) 25:30 vsルーマニア🇷🇴 (=5月2日(金) 1:30) 5月 3日(土) 18:30 vsウクライナ🇺🇦 |
場所 | sports&bar Bar-Spo 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目24-3 西部ビル 2階 (クリックでGoogle Mapへ) |
定員 | 最大40名 |
参加費 (入場料¥1,000+飲み放題) | ▼基本料金 成人:¥3,500 未成年:¥3,000 未就学児:¥0 ▼🇷🇴ルーマニア戦 5月1日(木)25:30 と深夜なので入場料無料! 成人:¥2,500 未成年:¥2,000 未就学児:¥0 |
食事について | 各自注文・お支払い |
▼応募フォームは、こちらのページから👌
【IIHF TV】世界選手権 視聴方法
2025年のアイスホッケー世界選手権より、IIHFは独自の配信プラットフォーム IIHF TVを立ち上げました。

今回のアイスホッケー男子日本代表が参戦する世界選手権ディビジョンⅠグループAも、このIIHF TVからのみ視聴可能。
日本語対応もしており、操作は非常に簡単。

値段は1大会10ユーロ。
1,630円(2025年4月26日現在)でこのディビジョンⅠグループAの全試合を視聴可能になります。
(なお、トップディビジョンは15ユーロである模様)
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