【アイスホッケー解説】オフサイド判定でも、すぐに笛を吹かないディレイド・オフサイド(Delayed Offside)

以下の記事で、アイスホッケーのオフサイドについてカンタンに解説しています。

アイスホッケーにも、サッカーと同じようにオフサイドのルールがあり
パックよりも先に選手がアタッキングゾーンに入るとオフサイドの判定となります。

しかし、アタッキングゾーンに選手がパックより先に入ったからといって
すぐに笛が吹かれて試合が一時停止するわけではありません。

今回はそのことについて解説していきます。

ディレイド・オフサイド(Delayed Offside)

パックより先に攻撃側の選手がアタッキングゾーンに入ってしまい
オフサイドの状態となったとしても

パックを保持している攻撃側の選手がアタッキングゾーンに入らなかった場合

もしくは

防御側のチームがパックを保持して
パックをディフェンシブゾーン(攻撃側にとってのアタッキングゾーン)の外に出す余裕のある状態である場合

審判は片腕を上げて、「オフサーイ!オフサーイ!」とコールすることで
オフサイドであることを示しつつ
そのままプレーを継続させます。

この状態をディレイド・オフサイド(Delayed Offside)と呼びます。

オフサイドを無かったことにできる

このディレイド・オフサイドの状態の時に

そのオフサイド状態にある攻撃側のチーム全員が
一度アタッキングゾーンからニュートラルゾーンに戻って、
アタッキングゾーンに攻撃側の選手が誰もいない状態にすることで

通常のオフサイドでない状態に戻すことができます。
(片腕を上げ、オフサイドをコールしていた審判は片腕を下げます)

こちらの映像では、
黒のユニフォームを着た選手がニュートラルゾーンでパックを保持し、
オフサイド状態にある味方選手が全員アタッキングゾーンから出てくるまで
ブルーライン手前で待っている
プレーが見られます。

このようなプレーは、超頻出です。

オフサイド判定となる例

もし攻撃側のチームがパックより先にアタッキングゾーンに入ることで
ディレイド・オフサイドの状態になっているにも関わらず

  • 攻撃側のチームが、パックを持ってアタッキングゾーンに入る
  • 攻撃側の選手がアタッキングゾーンからニュートラルゾーンに戻らずに、
    アタッキングゾーン内でパックを保持している相手選手にプレッシャーをかけることを止めない
  • アタッキングゾーンにあるパックに関与する
    (これが一番カンタンで覚えやすいかな)

プレーを行った場合は

完全にオフサイドの判定となり、
審判が笛を吹くことによって試合が一時中断されます。

こちらの動画では、ゴール裏でパックを保持した黄色のユニフォームの選手が
相手チームがディレイド・オフサイド状態にあり、
相手選手にパックを奪われる危険性もないことを理解し、
相手選手が来ても動じていない様子が見られます。

ボードの近くにいる審判が目印

このディレイド・ペナルティ中は
ボードの近くにいる審判(ラインズマン)が片腕を上げてオフサイドをコールするため

今の状態がオフサイドなのかそうでないのかがわからない場合は
その審判を見てみてください。

まとめ

ディレイド・オフサイド(Delayed Offside)まとめ
  • オフサイドの状態になっても、攻撃側の選手がパックをアタッキングゾーン内に運ばなかったり、守備側の選手が容易にディフェンシブゾーンから出せる状態にある場合
    プレーが継続されるディレイド・オフサイド状態となる。
  • このディレイド・オフサイド状態の時に、攻撃側のオフサイドの状態にある選手が全員アタッキングゾーンから出ることで
    ディレイド・オフサイド状態を脱することができる
  • このディレイド・オフサイド状態の間にアタッキングゾーン内のパックに関与した場合、
    完全にオフサイドの判定となり、試合が一時中断される。

このことを理解しておくだけで、よりアイスホッケー観戦を楽しめるのではないでしょうか!

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以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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