こんにちは、もんじです!
アイスホッケー観戦の時や、アイスホッケーコミュニティでの会話の際に、出てくるアイスホッケー用語の意味が理解できずに困った経験はありませんか?
今回の記事は、アイスホッケーの相手がパックをキープしている際に頻繁に聞く用語、「フォアチェッっく」と「バックチェック」を紹介いたします。
この記事はこんな人におすすめ!
- アイスホッケー観戦をより楽しみたい
- 「フォアチェック」「バックチェック」という用語を聞いたことがあるが分からなかった
- アイスホッケーの試合展開について理解したい
また、以下の記事も併せてお読みいただけると、理解が早まると思いますので是非!
それでは、どうぞ!
チェック(check)
まず「フォアチェック(forecheck)」にも「バックチェック(backcheck)」にも共通している単語である、
「チェック(check)」について解説していきます。
この単語は、アイスホッケーでは2つ意味を表す言葉として一般的に使われておりますので、それぞれ紹介いたしますね。
また、どちらの意味で使うときもingが語尾について「チェッキング(checking)」と呼ぶことが多いです。
「チェック(check)」の意味①
①チェック(check)を一言で…
「相手にプレッシャーをかけること」
サッカーでいう「プレス」「プレッシング」と同じ感じですね。
相手がパックを持っている時、そのパックを奪うために相手に迫っていきますよね?
そのようにプレッシャーをかけることを「チェック(check)」「チェッキング(check)」
と呼びます。
特に、このチェッキングを行うのは前線で戦うフォワード(FW)であることが多いです。
僕はFWで、とにかく相手のパックを奪うために走りまくるのですが、これが本当に足と心肺にくるんですよね…。このためにトレーニングでメチャクチャに追い込むのですが、それも本当に辛い(泣)
ですがどれだけ走れるかが、試合の勝敗を大きく左右する重要なポイントなのです!
この後解説する「フォアチェック(forecheck)」「バックチェック(backcheck)」での「チェック(check)」はこちらの意味で使います。
「チェック(check)」の意味②
②チェック(check)を一言で…
「相手に自分の体(基本は肩)を押し当てて、パックを奪いにいくこと」
これはラグビーでいうタックルです。
アイスホッケーでは、パックを持っている相手に対して、パックを奪うために体を押し当てることが、ある程度の範囲内で許されています。
日本では「チェック(check)」「チェッキング(checking)」と呼ぶことが主流ですが、
英語では「ヒット(hit)」と呼ぶこともありますね。
この点についての詳しい記事も執筆いたしますので、少々お待ちくださいね!
フォアチェック(forecheck)
用語解説
フォアチェックを一言で…
「相手のブレイクアウトを防ぐために行う、アタッキングゾーン(attacking zone)での攻めのチェッキング」
相手のブレイクアウトを防いで、攻めに転じさせないように、アタッキングゾーン(attacking zone)から出させないようなチェッキングのことです。
特に、フォワード(FW)が前線で走り回って相手でプレッシャーをかけていくことを呼ぶことが多いですね。
前方への(フォア(fore))、チェッキング(check)ということなんです。
このフォアチェックについても、いくつかフォーメーションがございますので、そちらについても後々解説記事を出しますね!
フォアチェックの重要性
フォアチェックの質が良ければ、得点のチャンスが倍増する!
もしフォアチェックを有効に行い、相手のブレイクアウトを阻止したり、相手からパックを奪う機会が増えれば、アタッキングゾーンでプレイする時間が伸び、その分得点のチャンスが増えます。
また、アタッキングゾーンでプレイできれば、自分達はいつでも余裕を持って選手交代を行うことができるのに、相手は選手交代を行う余裕がありません。
そのため、味方は体力満タン、相手はスタミナ切れ、といった有利な状況にどんどん陥りやすくなります。
フォアチェックの質が悪ければ、相手に攻め込まれやすく、時には失点に繋がってしまう。
フォアチェックが上手くいかない場合、相手はスムーズにスピードに乗ってブレイクアウトしてしまいます。
そのため、味方DFはよりスピードに乗った状態の相手との勝負を行う必要があり、味方DFに大きな負担となってしまうのです。
また、1人vs1人での勝負は、スピードがある方が圧倒的に有利です。
もし、そのスピードでDFも抜き去られてしまうと残りはGK頼みとなってしまい、失点にもつながります。
このように、フォアチェックは得点にも失点にも影響するため、非常に重要なことなんです。
バックチェック(backcheck)
用語解説
バックチェックを一言で…
「相手の攻撃を防ぐための、守りのためのチェッキング」
バックチェックはフォアチェックが上手くいかなく、相手にブレイクアウトを許してしまい、相手が自陣に攻め込んでくるときに行うチェッキングです。
相手がブレイクアウトを成功させたとき、前線でフォアチェックを仕掛けていたFWたちは、アタッキングゾーンにずっと留まっているわけにはいきません。
すぐにアタッキングゾーンから戻り、相手が自陣に攻め込んでくるのを防ごうとします。
後方への(バック(back))、チェッキング(checking)ということですね。
バックチェックの重要性
バックチェックの質が良ければ、フォアチェックが上手くいかなくても相手の攻めを防げる!
攻め込もうとしている相手側の視点に立っても、前にいるDFとの勝負を行おうとしている時に、後ろからもプレッシャーをかけられている場合、どんどんパックを扱うスペースが狭くなってしまったり、焦って本来のプレーができなかったりしますよね?
なんなら、バックチェックを行うFWがパックを奪ってくれれば、味方DFが勝負する必要がなくなります。
フォアチェックに加えてバックチェックも分厚く有効的に行うことで、より守備に強くなるのです。
バックチェックの質が悪ければ、相手に自由に攻めるチャンスを与えてしまう
ここまで来たらもうお分かりですよね?
フォアチェックでも相手からパックを奪えずに、バックチェックも上手く行えなかった場合、スピードに乗った相手に簡単に攻められてしまい、失点につながってしまうのです。
まとめ
このフォアチェックとバックチェックの速さと強さは、その試合の優劣を左右します。
僕が所属していた慶應義塾大学アイスホッケー部は、個人のスキル(技術)では他大学よりも劣っていたため、組織的なチームプレーと、運動量を中心に鍛えておりました。
特にこの「フォアチェック」「バックチェック」は物凄く鍛えてられていて、そのおかげで、関東大学アイスホッケーリーグのトップリーグでプレーできていたと言っても過言ではありません!
このことを理解しておくだけで、よりアイスホッケー観戦を楽しめるのではないでしょうか!
これからもアイスホッケーに関する記事を書いていきますので、是非お読みくださいませ!
以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!