【日本人初の快挙】日本アイスホッケーの超新星 磯谷建汰選手、AHL・Ontario Reignと2年One-way契約を締結‼️

       

本日、2025年8月7日、日本アイスホッケー界にとって歴史的な素晴らしいニュースが飛んできました。

画像引用:Ontario Reign

磯谷建汰選手、NHL下部の育成リーグであり、世界的に見てもTop5に入るほどレベルの高いプロアイスホッケーリーグであるAHLOntario Reign2年One-way契約を締結!

これはやばい。日本アイスホッケーの歴史に新たな1ページが加わりました。

このニュースについて、解説いたします。

“One-way契約”が意味すること

今回、磯谷建汰選手がAHL・Ontario Reignと契約したのはTwo-way契約ではなく、One-way契約。

Two-way契約は、NHL/AHL、もしくはAHL/ECHLにまたがったチームとの契約で、シーズン中はその両リーグを行き来しながらプレーすることが期待されます。

対してOne-way契約は、そのチームとのみの契約

画像引用:Victoria News

つまりは、磯谷建汰選手は、この2年間はこのAHLのOntario Reignでプレーすることが(ほぼ)確定しています。
(”ほぼ”としたのは、トレードや契約破棄の可能性も往々にしてあるためです。)

これがいかにすごいのか、について以下で解説いたします。

平野裕志朗 選手が越えられていない壁を突破。

日本代表の圧倒的エースFWである平野裕志朗 選手は、2024-25シーズンよりヨーロッパに拠点を移して活躍しております。

平野裕志朗 選手は、2023-24シーズンまでは、NHLでプレーする初めての日本人スケーターとなる夢を追い求め、北米のNHL下部の育成リーグであるAHL/ECHLにて挑戦を続けておりました。

画像引用:Vancouver Hockey Now

2018-19シーズンにはECHLにて結果を残しつつ、シーズン中盤に、AHL・Wilkes Barre/Scranton Penguinsと契約したものの、それはシーズン終了までの後半部分のみの契約で、ECHLが主戦場であることは変わらず、AHLでの出場は1試合のみでした。
(それでもめちゃめちゃすごい。しかもそこで1アシストを記録。
AHLでプレーした&ポイントをとった日本生まれ日本人初スケーターとなる。)

画像引用:Canucks Army

それ以降はAHLチームとのOne-way契約を望んで北米挑戦を続け、ECHLにて得点ランキングトップに躍り出るなどの快挙を達成しましたが、やっとの思いで掴み取ったのはAHL/ECHLチームとのTwo-way契約のみ。
(何度も言うが、それでもめちゃめちゃすごい。日本人初の快挙。)
(そして日本生まれ日本人初のゴールも)

チームが若手選手と多く契約できるように、ベテラン選手との契約が制限されている育成リーグであるAHL・ECHLにて契約を更新し続けるのは非常に厳しく、平野裕志朗選手はヨーロッパへ活躍の場を移しました。

日本代表を強烈に牽引している平野裕志朗選手でさえ、AHLチームとのOne-way契約を達成することはまだできていないのです。
(”まだ”です。ヨーロッパで活躍しまくれば、いくらでも可能性はあります!!)

日本人初のAHL・One-way契約

画像引用:Ontario Reign

そんな中、磯谷建汰 選手が遂にその高い壁を突破
AHL・Ontario Reignと2年One-way契約を締結しました。

日本生まれ日本人としては初の快挙であり、歴史上最もNHLに近い日本人選手となったと言っても過言ではありません。

世界最高峰のジュニアリーグであるCHL(Canadian Hockey League)で日本人としては衝撃的とも言える素晴らしい結果を残し続けてきた磯谷建汰 選手は、先日 NHL・Los Angeles Kingsのディベロップメントキャンプに招集され、NHL選手のタマゴたちと競い合いました。

そのLos Angeles KingsのAHL提携チームであるOntario Reignとの契約ですし、しかも2年という複数年契約ですから、そのディベロップメントキャンプにて実力が認められたのでしょう。

日本アイスホッケー界に勇気を与えるニュースです。

日本国籍所有者として初のNHLスケーターとなったJordan Spenceがいたチーム

ロサンゼルスから東に45分ほど車を走らせた場所にあるオンタリオを拠点としたOntario Reign。

実は日本のアイスホッケーファンにとっては馴染み深いチームです。

というのも、日本で育ったこともあり、日本国籍所有者として初めてのNHLスケーターとなったJordan Spence選手がNHLでプレーする前の育成の場としていたのがこのOntario Reignです。
(彼は日本生まれではありませんでしたが、2歳から13歳まで日本で育った選手です。日本代表で出てほしい…。)

画像引用:The American Hockey League

Jordan Spence選手は、磯谷建汰選手と同じくCHLにてジュニア時代を過ごした後に2020年にNHL・Los Angeles KingsとEntry Level Contractを締結。

プロ1年目である2021-22シーズンからこのOntario Reignで素晴らしい結果を残し、シーズン途中には何度もNHLへコールアップされて、今ではNHLにてロスターの座が定着しております。
(2025年7月に、Ottawa Senatorsへトレードされ、2025-26シーズンは同チームでプレー予定。)

そんな日本国籍所有選手が活躍した場でもありますから、チームや現地のファンからは素晴らしい歓迎を受けることを期待したいですね。

NHLも夢じゃない

画像引用:NHL.com

もちろん、磯谷建汰選手の目指す場所はNHLでしょう。

皆さんご存知の通り、NHLでプレーすることができるのは、世界でも本当に一握りの選手だけです。

AHLは、NHLチームからドラフトされた各世代のトップ選手たちに加え、NHLでの試合も数多く経験したベテラン選手たちNHLにて調子を落としたために一度調整期間としてAHLでプレーするトップ選手たちなどが競い合っている、魔境です。

そんな中、NHLへ這い上がることができるのはほんの一部です。その壁はさらに厚いものでしょう。

次に段階的に目指すとすれば、NHL/AHLチームとのTwo-way契約
(NHLチームとのOne-way契約は、余程AHLにてチームを魅了する結果を残さないとなかなか現実的ではないです。)

しかし、過去にこのようなステップを踏んでNHLでプレーすることのできた選手は、山ほどいます。

なんならECHLでのOne-way契約(通常契約)からNHLへ這い上がった選手もいるくらいですから。
(以下の記事で解説しております)

磯谷建汰選手、今年2025年8月に21歳になる、若者です。

ここからさらに成長する伸び代があります。可能性は無限大です。

皆さんで、全力応援していきましょう!!!!

AHLの試合、どうやって見るか、については以下のブログで解説いたしました。

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