【アイスホッケー vs🇬🇧】2026ミラノ・コルティナ五輪最終予選で男子日本代表が戦うイギリスってどんなチーム?結果予想も!

2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪アイスホッケー競技の最終予選が今月末(2024年8月末)に行われます。

今回は、その最終予選の相手国の一つであり、
9月1日(日) 19:30(日本時間) に対決するイギリスについて詳しく解説していきます。

最終予選の概要・試合日程と敵国の簡単なまとめについては以下をご覧ください。

日本 vs イギリス比較

日本イギリス
世界ランキング(58ヶ国中)24位17位
2024世界選手権Division1A(2部) 5位/6ヶ国
実質世界21位
Top Division 15位/16ヶ国
選手たちの主な在籍リーグアジアリーグ
(日本・韓国からなる国際リーグ)
ほとんどの選手が
イギリス1部EIHL
注目選手– 平野裕志朗(ICEHL・Innsbruck)
– 佐藤優(前シーズンKHL・Torpedo)
– Liam Kirk(DEL・Berlin)
– Sam Ruopp(DEL・Ingolstadt)
競技人口(人)
2024年IIHFが発表
16,219
(1万人あたり約1.3人)
13,327
(1万人当たり約2.0人)

イギリスってアイスホッケー盛んなの?

画像引用:https://www.iihf.com/en/events/2021/wm/gallery/25990/czech_republic_vs_great_britain_-_2021_iihf_ice_ho

競技人口は、日本が16,219人、イギリスが13,327人と、日本の方が少々多く、日本の方がアイスホッケーが盛んなように思えます。

しかし、イギリス全体の人口は約6800万人ほどで、だいたい日本の半分。

人口1万人あたりのアイスホッケー競技人口で比較すると、日本は約1.3人、イギリスは約2.0人と、イギリスの方が少々多い割合で、アイスホッケープレイヤーがいることがわかります。

とはいっても他の国ほど盛んではなく、イギリスでもマイナースポーツの部類なようです。
イギリスはやはりサッカーがめちゃめちゃに盛んですからね…。

とはいっても、イギリスのトップリーグは、そのレベルの割に非常に興行的に盛り上がっているリーグの一つです。
後で解説しております。

10年前は、日本の方が上位だった?

画像引用:https://www.iihf.com/en/events/2019/wm/news/11271/gb-loses-in-return

2024年現在、国際アイスホッケー連盟が過去4年間の世界大会での結果を元に発表している世界ランキングでは、日本は24位、イギリスは17位と少々イギリスの方が上。

しかし、なんと少し前には日本の方が上位だったのです。

2011年以降の、イギリスと日本の、世界選手権における所属Division世界ランキングの推移をグラフにしてみました。

世界選手権の所属Divisionについては、2017年まで日本の方が上位Divisionで戦っていました。

世界ランキングについては、2017年まで日本の方が上位でした。

しかし、2017年以降はイギリスに突き放され、イギリスの方が上位でプレーしていることがわかります。

イギリスは、2017年Division1B(3部)で優勝して昇格してから、翌年の2018年Division1A(2部)ではそれまで格上チームが相手だったのにも関わらず続けて優勝し、急にTop Division(1部)に昇格。

そこから降格せずに4年間戦い続けたり、1度降格しても翌年再度Division1Aで優勝してTop Divisionに戻ることができています。

直近の2024年5月の行われた世界選手権におけるイギリスの試合結果はこちら。

相手国試合結果
(左がイギリス)
シュート数
(左がイギリス)
🇨🇦カナダ2-415-34
🇫🇮フィンランド0-814-47
🇨🇭スイス0-315-30
🇩🇰デンマーク3-431-28
🇨🇿チェコ1-415-45
🇳🇴ノルウェー2-542-25
🇦🇹オーストリア4-2(唯一の勝利)32-28

フィンランド相手にはかなり大きな点差で突き放されてしまってはおりますが、それ以外のカナダやスイス、チェコなどの強豪国相手にも3点差以内に抑えて戦い抜いています。

近年急上昇中の自国イギリスリーグEIHL

画像引用:https://www.eliteleague.co.uk/article/2913-attendances-up-so-far-in-season-2022-23

今回招集された22人のうち、なんと19人が自国イギリス1部リーグEIHLでプレーする選手たちです。

このEIHLは、世界最高峰アイスホッケーリーグのNHLや、他のヨーロッパトップリーグ(ロシアKHLや、スウェーデンSHL、フィンランドLiiga、スイスNL)と比べたらそこまでレベルの高いリーグではありません。

しかし、EIHLは世界的にも非常に盛り上がっているリーグで知られています。

毎試合多くのファンが集まっているのに加え、普通は少ない人数に絞られる外国人選手枠を15人まで解放しており、他国から移籍してきたハイレベルな選手がプレーしております。

そのような流れもあって、そこでプレーする自国イギリスの選手も鍛えられているのでしょう。

そんなEIHLで良い結果を残しているイギリス人選手が厳選されているため、近年の快進撃にも納得がいきます。

ノルウェー要注意選手

背番号ポジション名前(年齢)所属チーム
14FWLiam Kirk(24)Eisbären Berlin(ドイツ1部)
2DFSam Ruopp(28)ERC Ingolstadt(ドイツ1部)

Liam Kirk(リアム・カーク、24歳)

画像引用:https://www.britishicehockey.co.uk/post/arizona-coyotes-place-team-gb-star-liam-kirk-on-unconditional-waivers/

イギリス史上No.1プレイヤーと呼び声高いのが、Liam Kirk(リアム・カーク、24歳)

16歳という若さでイギリス1部EIHLにてプロデビュー。

18歳の時には52試合で16ポイントを獲得。
U18、U20、そしてフル代表の全てのカテゴリでイギリス代表入りして、Kirkは遂に2018年NHLドラフトにてArizona Coyotesから7巡目189番指名を受けます。

これは史上初の、イギリス生まれ・イギリス育ちの選手へのNHLドラフト指名でした。

そこから2シーズンは世界最高峰のジュニアリーグであるカナダジュニアリーグCHLでプレーした後、スウェーデン3部HockeyEttanを経てイギリス1部EIHLに戻り、21歳ながらリーグで6番目のスコアラーに。

その年の2021世界選手権Top Divisionでは、強豪国相手に7試合7ゴール9ポイントという素晴らしい結果でイギリスを牽引し、その活躍が認められ、ドラフト指名を受けたArizona Coyotesと契約します。

その後の2シーズンは怪我を抱えながらNHL直下のAHL(2部)、そしてECHL(3部)でプレーするも、NHLでプレーすることは叶いませんでした。
しかし、2022-23シーズン途中にヨーロッパ最高峰リーグの1つであるフィンランド1部Liigaに移籍すると大活躍。

昨シーズン(23-24シーズン)はチェコ1部Extraligaでプレーし、来たる新シーズン(24-25)はドイツ1部DELのEisbären Berlinと契約。

ほとんどの選手がイギリス国内でプレーする中、彼だけは他国のトップリーグで活躍しており、イギリス全土の期待を背負った、若きトップスター選手と言えるでしょう。

Sam Ruopp(サム・ルオップ、28歳)

画像引用:https://www.belfastgiants.com/news/belfast-giants-sign-defenceman-sam-ruopp

イギリス代表のDF陣の要がSam Ruopp(サム・ルオップ、28歳)。

アイスホッケーの本場であるカナダ生まれカナダ育ちのRuoppは16歳の時から5シーズン、世界最高峰ジュニアリーグであるカナダCHLでプレーし、3シーズンはキャプテンとしてチームを牽引。

2015年NHLドラフトでは、Columbus Blue Jacketsから5巡目129番指名を受けます

ジュニアリーグでのプレーを終えた後は、学業を優先してカナダの大学に進学し、プロになる選手が比較的少ない、カナダ大学リーグUsportsでプレー。

卒業後はNHLの直下であるECHL(3部)でプレーしたのち、イギリス出身の母の影響もあり、イギリス1部リーグEIHLでプレーし、2023年にはリーグ優勝に貢献します。

昨シーズンはドイツ2部リーグでプレーし、来たる新シーズンはヨーロッパトップリーグに数えられるドイツ1部リーグと契約しました。

193kg / 95kgと強力なフィジカルが持ち味で、YouTubeには彼の乱闘シーンがめちゃめちゃアップロードされています。相手にいたら恐ろしい選手でしょう…

日本 vs イギリス、過去の対戦成績

日時大会名結果
2023/02/11ユーロチャレンジ🇯🇵0:3🇬🇧
2017/04/30世界選手権Division 1B 🇯🇵0:4🇬🇧
2013/04/19世界選手権Division 1A🇯🇵4:1🇬🇧

日本とイギリスの対決は、直近10年間では2試合のみ。
どちらも完封負けに喫しています。

ただ、直近の2023年2月に敗戦した試合は、シーズン真っ只中の試合で、世界選手権やオリンピック予選のような公式戦でもなかったため、日本代表もフルメンバーではありませんでした。

結果予想

イギリスは確かに強豪国になりつつありますが、そこまで格上に見る必要がない国だと考えております。

やはり今回の最終予選でいえば、現役NHLスター選手を擁するデンマーク、ノルウェーと比べると、イギリスは少々見劣りする国です。

来季2025年世界選手権では、同じDivision1Aで競い合う相手です。

加えて、2024世界選手権Division 1Aでは、日本は絶対的エースである平野裕志朗選手が不在の中、どの敵国とも対等に戦い、降格を回避することができています。

もっといえば、2024年2月には、この最終予選への切符を競う3次予選にて、日本は世界ランキング18位のハンガリーを下して、この最終予選に出場しています。

17位のイギリスに勝てない理由なんてありません。

画像引用:日本代表公式Instagram, https://www.instagram.com/p/C3NMSRmM2TO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

がんばれニッポン!

YouTube生中継

この最終予選の試合は、全てTBSスポーツさんのYouTubeチャンネルにて、生中継されます!!

みんなでこれを見て、応援しましょう🔥

最終予選概要、試合日程はこちら↓

他のイギリス以外の2国についての記事はこちら

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