僕はドラフト指名されませんでした【FPHL2025拡張ドラフト・分配ドラフト】

       

こちらのブログをまだお読みで無い方は、先にご覧ください。

2024-25シーズンを終え、僕がプレーしていたアメリカプロアイスホッケーリーグのFPHLではチームの活動休止・新規参入・リロケーションが例年のように行われました。

それに伴い、それぞれのチームが保有する選手たちに関する大きなイベントが行われます。

それが、拡張ドラフト(Expansion Draft)分配ドラフト(Dispersal Draft)です。

拡張ドラフト(Expansion Draft)と分配ドラフト(Dispersal Draft)

拡張ドラフト(Expansion Draft)

拡張ドラフト(Expansion Draft)とは、選手をまだ保有していない新規参入チームのために行われるドラフト制度で、新規参入チームが既存チームから一定数の選手をドラフト指名することができます。

その際、既存のチームは保護選手リスト(Protected List)と呼ばれる、ドラフト指名されたくない選手を一定数守ることもでき、新規参入チームは既存のチームの保護選手リストに入っていない選手からドラフト指名します。

この制度により、新規参入チームは自由市場で1から選手を見つけて契約するよりもより簡易に、そして何よりなるべく公平なルール下で既存チームを戦えるレベルのチームを構築することができます。

より皆さんに身近な例で言うと、NHLでも2021年にSeattle Krakenが新規参入した際、Seattle Krakenは既存の各31チーム(実際にはVegas Golden Knightsを除いた30)から、1名ずつ保護選手リストに入っていない選手たちをドラフト指名し、チームを構成しました。

そのおかげで、Seattle Krakenは最初のシーズン(2021-22シーズン)はNHL32チーム中31と成績は振るわなかったものの、2シーズン目にはプレーオフに進出するなど、新規参入チームとしてもすぐにNHLレベルで戦える戦力を保有することができています。

今回、2024-25年シーズン終了後、2025年5月21日(水)に行われたFPHL拡張ドラフト(2025 FPHL Expansion Draft)では、それぞれの既存のチームは最大12名まで保護選手リストに入れ、新規参入のTopeka ScarecrowsIndiana Sentinelsは順番に既存のチームから保護選手リスト外の選手11名ずつをドラフト指名しました。

分配ドラフト(Dispersal Draft)

分配ドラフト(Dispersal Draft)とは、活動休止となったチームが保有している選手たちを、既存のチームが順番にドラフトして獲得していく制度です。

これにより、活動休止となったチームが保有している選手たち他のチームでプレーするチャンスを獲得できると同時に、既存のチームたちは公平に選手を補強することができます。

今回の2024-25シーズン終了後、2025年5月22日(木)に行われたFPHL分配ドラフト(2025 FPHL Dispersal Draft)では、僕がプレーしていたDashers Hockey Clubと、Motor City Rockersの活動休止に伴い、それぞれのチームの選手たちを既存チームたちが順番にドラフト指名しました。

この際のドラフトのルールに関しては詳しい情報が公開されておりませんが、新規チーム・そして前シーズンの順位が低いチームから順番にドラフト指名できる形であったと推測しております。

結果的には、既に良い選手たちを多く保有しているチームはこの分配ドラフトで多くの選手を指名することはせず、2〜4名のみをドラフト指名し(一切ドラフト指名しないチームもいくつかありました)、新規参入の2チームが比較的多くの選手をドラフト指名していきました。

なお、ここでドラフト指名されなかった選手はフリーエージェントとなり、自由にチームと契約交渉をすることができますが、基本的にはドラフト指名されなかった選手なので、どのチームからも必要だと思われず、契約までたどり着くのは比較的厳しくなります。

さて、僕もんじのドラフト指名は…?

皆さんが気になっているであろう僕に対するドラフト指名ですが….

ありませんでした。

正直覚悟はしておりました。

既存のチームに拾ってもらえるほどの十分なスタッツを残せておらず、加えて日本で生まれ育ったが故に、それ以前のシーズン(例えばジュニアリーグや大学リーグ)の参考となるスタッツも残っておりません。

もちろん、北米での初めてのシーズン、不慣れなプレースタイルに苦しめられつつも毎週毎週成長し、シーズンが進むにつれて結果もついてきていた成長段階であったと強く実感しておりますし、次のシーズンもFPHLでプレーした場合は間違いなく前年度を超える結果を出せると自信を持っております。

しかし、目に見える信頼できるほどのスタッツがないアジア人をドラフトしてくれるチームはありませんでした。

結局僕らのチームからはほとんどの選手がドラフト指名され、シーズン最終日にロスター登録されていたFWの中でドラフト指名されなかった選手は、僕と、引退が見込まれていたベテラン選手だけでした。

悔しいといえばそりゃめちゃめちゃに悔しいのですが、まぁ2024-25シーズンの結果を見ればそりゃそうだろうな、と。

今後について

次のシーズンどこでプレーするのかは全くの未定です。

もしもう一度アメリカFPHLに戻る場合、僕はドラフト指名されなかったため、個人で(もしくはエージェントを通して)チームのGMと交渉してPTO契約(シーズン直前のメインキャンプに参加できる権利)を獲得するか、場合によっては去年と同様にPTO契約を獲得するためのフリーエージェントキャンプ(Free Agent Camp)に自ら高額な費用を払って参加しなければならない可能性もあります。

今後の去就が決まりましたら、再度報告させていただきます。

では、また。

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