【常に全力プレイ】超スピーディなアイスホッケーはなぜここまで過酷で魅力的なのか

アイスホッケー観戦を楽しもう!

こんにちは、もんじです!

アイスホッケー観戦の時、なぜこれほどスピーディで、選手たちが皆全力で走り回っていられるのか疑問に思ったことはありませんか?

今回の記事は、そんなアイスホッケーを過酷かつ魅力的にする5つの要素について解説していきます!

もんじ
もんじ

この記事はこんな人におすすめ!

  • アイスホッケー観戦をより楽しみたい
  • アイスホッケーがどれくらい走り回ることができるのか知りたい
  • アイスホッケーがなぜそれほど過酷で魅力的なのか知りたい

また、以下の記事も併せてお読みいただけると、理解が早まると思いますので是非!

それでは、どうぞ!

プレイできる人数の少なさ

アイスホッケーは、各チーム、ゴールキーパー1人+プレイヤー5人で行われます。

すると、サッカーなどの大人数で行われるスポーツと違い、ほぼ全てのプレイヤーがプレイに参加している形となります。

サッカーでは、ボールを持っている選手とその周りのポジションの選手は激しく動いている姿が見られますが、遠くにいる選手、または、起点とはなりつつも激しく走り回る必要のない選手が一定数いますよね?

しかし、アイスホッケーはこの少ない人数でプレイが行われるため、ほぼ全ての選手がプレイに積極的に関与する必要があります。

これがアイスホッケーを過酷なスポーツとしている要素の一つだと考えられます。

その割にコートが広め

長径(m)短径(m)面積(m21チームのプレイ人数
(GKを含まない)(人)
1人あたりの面積(m2
サッカー(国際規格)90~12045~904050~1080010405~1080
バスケットボール2815420584
アイスホッケー(国際規格)6025~301500~18005300~360
(出典)
サッカー:『サッカーコートのサイズ規格とは?!スタジアムによって、大きさが違う理由を解説!』, HALF TIME, https://halftime-media.com/sports-market/soccer-stadium/, 2022/02/16
バスケットボール:『バスケットボールコートのサイズ』, size.com, https://www.sizekensaku.com/sports/basket.html, 2022/02/16
アイスホッケー:『IIHF OFFICIAL RULE BOOK 2021/2022』, INTERNATIONAL ICE HOCKEY FEDERATION, https://www.iihf.com/en/news/26475/the_new_rule_book_is_here, 2022/02/16

上記の表の一番右の「1人あたりの面積(m2)」をご覧いただきたいです。

これは、試合が行われるコート(アイスホッケーでは「リンク」)の面積を、試合を行うプレイヤーの数で割った指標です。

(実はアイスホッケーのリンクは4角が円弧状になっているため、もう少々面積は小さいです)

この1人あたり面積はサッカーほどの広さではないですが、バスケットボールと比べたら4倍ほど広くなっております。

これほどのスペースがあり、そしてプレイヤーが少ないため、全員が全力でプレイに関与する必要があります。そのおかげで運動量も大きくなると考えられます。

選手交代が自由

アイスホッケーでは、試合中の選手交代が自由に行われます。

プレイ中の選手たちはスタミナが切れ次第ベンチに戻り、スタミナ満タンの選手と交代することができます。

そのベンチに戻ってきた選手は、ベンチでスタミナを回復させ、また自分の出番が回ってきた時には、スタミナ満タンに近い状態でプレイすることができます。

これにより、プレイ中の選手たちはスタミナをほとんど気にすることなく、常に全速力で走り回り、試合終了までプレイすることができます。

サッカーでは、選手交代に制限があります。ほとんどの選手たちはスタミナ切れを起こさないためにプレイに関係ないところでは動きを辞めて休むことができますよね?

しかし、アイスホッケーでは、リンクに出ている以上ほとんど休む暇がないほど、味方も相手も全員がプレイに全力参加しているのです。

シュート・得点が多く、攻守の切り替えが激しい

アイスホッケーのリンクは、サッカーコートほど広くなく、バスケットボールの試合のように試合展開がより激しくなります。(バスケットボールほどではありませんが)

1チーム平均シュート数1チーム平均得点数
サッカー約13本約1.3点
アイスホッケー約31.5本約3点
(出典)
サッカー:『J1、J2、J3全体のデータ平均』, Football LAB, https://www.football-lab.jp/visual/entry/5/, 2022/02/16
アイスホッケー:『What is the Average Number of Shots in an NHL Game?』, Gaimday, https://gaimday.com/blog/what-is-the-average-number-of-shots-in-an-nhl-game/#:~:text=What%20is%20the%20average%20number%20of%20goals%20scored%20per%20NHL,2005-06%20(7%2C443), 2022/02/16

サッカーとアイスホッケーにおける、1試合あたりのシュート数・ゴール数を比較してみました。

アイスホッケーのシュート数はサッカーの2.4倍ほど。ゴール数は2.3倍ほどです。

それほど、アイスホッケーでは試合展開が激しく、チャンス・ピンチがともに生じやすいのです。

加えて、試合の時間がサッカーは90分+アディショナルタイム、アイスホッケーは60分のみ、です。

アイスホッケーの方が試合時間が短いことを加味すると、よりアイスホッケーの試合展開の激しさがわかるのではないでしょうか。

パス・シュートがとにかく速い

ツルツル滑る氷の上で行うという特性、そして扱うボールが、球状ではなく円盤状の形をしているおかげで、全てのパス・シュートが異次元の速さです。

ダイナミックなシュートや、針の穴を通すような鋭いパスが常に飛び交います。

プロの試合になると、シュートは100mph(時速160km)を悠々と超え、北米最高峰リーグであるNHLでは、108.8mph(時速175km)も記録されています。

(🇸🇰スロバキア出身の身長206cmのDF、Zdeno Chara 選手が2012年NHL Skill Competitionにて記録)(上記Youtube動画参照)

また、パスは悠々と時速50kmを超えることがあり、時には時速100km近いスピードのパスが見られることもあります。

これらのスピードが、アイスホッケーの最大の特徴の一つである攻守の切り替えの激しさにもつながっています。

その異次元の速さのパスやシュートに対応するためにも、プレイヤーは全速力でプレーする必要があるのです。

まとめ

アイスホッケーがなぜここまで過酷で魅力的なのかまとめ
  • プレーする人数が5人(GK含めず)と少ない
  • その割にリンク(コート)が狭くない
  • 選手交代が自由
  • シュート・得点が多く、攻守の切り替えが激しい
  • パス・シュートがとにかく速い
もんじ
もんじ

アイスホッケーはどの場面を切り取ってもスピーディで、白熱したバトルが見られて、本当に面白い!これほど面白いスポーツは他にありません!アイスホッケーはメジャースポーツとなる素質が十分あるということに気づいていただければと思います😊

これらの要素が全て、アイスホッケーの過酷さを物語っており、そしてアイスホッケーの魅力を引き立てるものなんです!

このことを理解しておくだけで、よりアイスホッケー観戦を楽しめるのではないでしょうか!

これからもアイスホッケーに関する記事を書いていきますので、是非お読みくださいませ!

また、このアイスホッケーの面白さ・迫力は文字だけでなく、現地の観戦で体験してほしいと心から思います。

是非、機会がございましたら、アイスホッケー観戦に出向いてみてはいかがでしょうか!

以上になります。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

もんじ

『アイスホッケーで夢を与えたい』
アイスホッケーが好きすぎて、ドイツでセミプロアイスホッケー選手とYouTubeを始めた人。

元横浜GRITS GM補佐・広報

日本アイスホッケーの興隆に全力を尽くします。

岩手県二戸市で生まれ、4歳の時にアイスホッケーを始める。20年間競技ホッケーに熱中。
大学2年生からアイスホッケーコーチを始め、コーチ歴4年ほど。
集団・個人関わらず、小中高生のスキルレッスンに従事。

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