マイナーペナルティについて知らない方は
まず先にこちらをお読みください。
こんにちは、もんじです!
今回の記事は、アイスホッケーにおける
マイナーペナルティ以外のペナルティについて解説いたします。
かなり悪質な反則プレーに適用されるペナルティたちだよ
関連記事はこちら
マイナーペナルティについて
まだ知らない方
反則プレーがあった後
どんな流れてペナルティが科されるのか知りたい方
ペナルティの種類と概要
実はアイスホッケーの反則プレーは全部で20種類以上ありますが
それによって選手に科られるペナルティは大きく分けて7つ分けられます。
覚えるのが面倒になるかと思いますので、こちらだけでも覚えていってください
ペナルティの重さは以下のように推移する
2分(マイナーペナルティ)
→4分(ダブルマイナーペナルティ)
→5分(メジャーペナルティ)
→10分(ミスコンダクトペナルティ)
→出場停止(記録上は20分)(ゲームミスコンダクトペナルティ)
以下で詳しく解説します
ペナルティの種類と概要
(上が軽いペナルティ、下に行くほど重い)
出場停止 ペナルティ時間 | 記録上の ペナルティ時間(PIM) | プレー人数 | ペナルティキルで失点した時のペナルティ遂行時間 | 備考1 | 備考2 | ||
マイナーペナルティ (Minor Penalty) ベンチマイナーペナルティ (Bench Minor Penalty) | 2分 | 同じ | 減る | 1回分破棄 | アイスホッケーで最も基本的なペナルティで、 起こるペナルティのうち9割はこれ | ベンチマイナーペナルティ ≒ マイナーペナルティ | マイナーペナルティ (Minor Penalty) ベンチマイナーペナルティ (Bench Minor Penalty) |
ダブルマイナーペナルティ (Double Minor Penalty) | 4分 | 同じ | 減る | 2分〜4分→2分、 0分〜2分→0分 | マイナーペナルティ2回分 と覚えれば簡単 | 「マイナーペナルティ×2回」もこれと同じ | ダブルマイナーペナルティ (Double Minor Penalty) |
メジャーペナルティ (Major Penalty) | 5分 | 同じ | 減る | 変わらず | 2度メジャーペナルティを科されると 自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(退場) | ゲームミスコンダクトペナルティと同時に科されることがある | メジャーペナルティ (Major Penalty) |
ミスコンダクトペナルティ (Misconduct Penalty) | 10分 | 同じ | 減ることが多い (厳密にはこれ単体では減らない) | 変わらず | 2度ミスコンダクトペナルティを科されると 自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(退場) | よくマイナーペナルティと セットで科される。 | ミスコンダクトペナルティ (Misconduct Penalty) |
ゲームミスコンダクトペナルティ (Game Misconduct Penalty) | 試合退場 | 20分 | 実質減ることが多い (厳密にはこれ単体では減らない) | 変わらず | 2度のメジャーペナルティ(上記参照)、 もしくは2度のミスコンダクトペナルティで 自動的にゲームミスコンダクトペナルティも追加で科される。 | よくメジャーペナルティとセットで科される | ゲームミスコンダクトペナルティ (Game Misconduct Penalty) |
ベンチマイナーペナルティ(Bench Minor Penalty)
ベンチマイナーペナルティ(Bench Minor Penalty)は、ほぼマイナーペナルティと同じですので
あまりその違いを理解しておく必要はないです。
では違いがなんなのかというと
マイナーペナルティは個人選手に対して科せられるペナルティであるのに対して
ベンチマイナーペナルティはチームに対して科され
そのチームの監督・コーチがペナルティを請け負う選手を選ぶことができるという点だけです。
適応される例
アイスホッケーでは、間違えてプレー人数を多いままプレーしてしまった時に科されるペナルティがあります。
(以下記事参照)
そんなときは、選手個人の責任ではなく、チーム全体の責任として捉えられ
チームにベンチマイナーペナルティが科されます。
ダブルマイナーペナルティ(Double Minor Penalty)
ダブルマイナーペナルティは、その名の通り
マイナーペナルティが2つ重なって1人の選手に科されているような感じです。
これが科される場面が2つあります
- 少し危険度の高い反則プレーを犯した時
- 1人の選手が、1度のプレーで2つの反則プレーを犯した時
1つの反則プレーだけでダブルマイナーペナルティになることは非常に少ないです。
2千円札くらい見かけないです😂
出場停止ペナルティ時間
マイナーペナルティが2つ科されるようなもの、のため
ダブルマイナーペナルティを科された選手は
4分間の退場処分
となります。
その選手はペナルティボックスでペナルティを遂行し
その間は、そのチームは1人少ない状態でプレーが行われます。
ペナルティキル中の失点
ある選手がダブルマイナーペナルティを遂行していることによって生じたペナルティキル(プレー人数が少ない状態)の最中に
パワープレー側(相手チーム)のチームが得点した場合
遂行途中のダブルマイナーペナルティはマイナーペナルティ1回分破棄されます。
メジャーペナルティ(Major Penalty)
より危険性が高い反則プレーを犯した選手に科されるペナルティです。
出場停止ペナルティ時間
5分間の退場処分
となります
その選手はペナルティボックスでペナルティを遂行し
その間は、そのチームは1人少ない状態でプレーが行われます。
ペナルティキル中の失点
ある選手がメジャーペナルティを遂行していることによって生じたペナルティキル(プレー人数が少ない状態)の最中に
パワープレー側(相手チーム)のチームが得点したとしても
マイナーペナルティとは異なり、
遂行途中のペナルティは破棄されることがありません。
すなわち、メジャーペナルティを科された選手は、
原則5分間はペナルティボックスから出られず
チームとしてもペナルティキルを5分間必ず続けなければなりません。
2度のメジャーペナルティで退場!
1人の選手が、1試合で2度目のメジャーペナルティを科されると
自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(Game Misconduct Penalty)も科され、退場処分となります。(下記にて説明)
その選手は退場してしまうため、2度目のメジャーペナルティは監督・コーチの指定した代理の選手が請け負い
次のプレー再開から通常通りメジャーペナルティ遂行が始まります。
ミスコンダクトペナルティ(Misconduct Penalty)
アイスホッケー界隈では略して「ミスコン」と呼ばれます。
出場停止ペナルティ時間
10分間の退場処分
となります
その選手はペナルティボックスでペナルティを遂行します。
変わらないプレー人数
これより軽いマイナーペナルティやメジャーペナルティとは違って
ミスコンダクトペナルティによって、
プレーする選手の人数が減ることはありません。
すなわち、ミスコンダクトペナルティは
「その選手のみ」10分出場停止になるというだけです。
しかし、マイナーペナルティと共に科されることが多い
ミスコンダクトペナルティは、それ単体で科されることは少なく
マイナーペナルティに追加されたペナルティとして科される場合もよくあります
この場合は、この選手が12分間のペナルティを遂行します。
この時
マイナーペナルティによって2分間はプレー人数が減ることとなります。
すると、2分のペナルティを遂行した後
そのペナルティボックスから出て試合に出場する選手が必要となります。
この追加でペナルティボックスに入る選手を監督・コーチが選ぶことができます。
10分ちょうどでペナルティ遂行が終わる訳ではない
ミスコンダクトペナルティ自体は、マイナーペナルティやメジャーペナルティのようにそのチームのプレー人数が減るものではありません。
よって、10分のペナルティ遂行が終わってそのままペナルティボックスから出てしまうと、プレー人数が1人多く、規定よりオーバーしてしまいます。
このことを防ぐために、10分のペナルティ遂行が終わっても、その選手はプレーが停止するまでペナルティボックスから出られないようになっています。
ペナルティキル中の失点
ミスコンダクトペナルティ単体では、プレー人数が減らず
ペナルティキル状態にならないので
遂行途中のペナルティは破棄されることがありません。
すなわち、
ミスコンダクトペナルティを科された選手は
原則10分間はペナルティボックスから出られないのです。
2度のミスコンダクトペナルティで退場!
1人の選手が、1試合で2度目のミスコンダクトペナルティを科されると
自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(Game Misconduct Penalty)も科され、退場処分となります。(下記にて説明)
その選手は退場してしまうため、2度目のミスコンダクトペナルティは監督・コーチの指定した代理の選手が請け負い
次のプレー再開から通常通りミスコンダクトペナルティ遂行が始まります。
ゲームミスコンダクトペナルティ(Game Misconduct Penalty)
その試合から退場処分
試合退場となり、その試合に出場できなくなります。
さらに、大会運営機関や懲罰委員会(重大なペナルティを犯した選手・チームに下す追加的な懲罰を決定する委員会)によって追加的な試合出場停止が設けられる場合があります。
記録上のペナルティ時間
アイスホッケーのスタッツには、その選手が何分間ペナルティを科されたかを表すペナルティ・イン・ミニッツ(Penalty in Minutes)、略して「PIM」という指標があります。
このゲームミスコンダクトペナルティを科された選手はその試合を退場することになりますが、記録上はPIM20分とされます。
変わらないプレー人数
先述のミスコンダクトペナルティと同じく
ゲームミスコンダクトペナルティによって、プレーする選手の人数が減ることはありません。
すなわち、ゲームミスコンダクトペナルティは「その選手のみ」試合退場になるというだけです。
しかし、メジャーペナルティと共に科されることが多い
ゲームミスコンダクトペナルティは、それ単体で科されることは少なく
メジャーに追加されたペナルティとして科される場合が多いです。
ゲームミスコン単体で科されているのを僕は見たことないです…
この時
ゲームミスコンダクトペナルティを科された選手は即試合退場となるため
メジャーペナルティを別の選手が遂行し
5分間、そのチームはプレー人数が少ないペナルティキルとなります。
この追加でペナルティボックスに入る選手を監督・コーチが選ぶことができます。
まとめ
ペナルティの重さは以下のように推移する
2分(マイナーペナルティ)
→4分(ダブルマイナーペナルティ)
→5分(メジャーペナルティ)
→10分(ミスコンダクトペナルティ)
→出場停止(記録上は20分)(ゲームミスコンダクトペナルティ)
出場停止 ペナルティ時間 | 記録上の ペナルティ時間(PIM) | プレー人数 | ペナルティキルで失点した時のペナルティ遂行時間 | 備考1 | 備考2 | ||
マイナーペナルティ (Minor Penalty) ベンチマイナーペナルティ (Bench Minor Penalty) | 2分 | 同じ | 減る | 1回分破棄 | アイスホッケーで最も基本的なペナルティで、 起こるペナルティのうち9割はこれ | ベンチマイナーペナルティ ≒ マイナーペナルティ | マイナーペナルティ (Minor Penalty) ベンチマイナーペナルティ (Bench Minor Penalty) |
ダブルマイナーペナルティ (Double Minor Penalty) | 4分 | 同じ | 減る | 2分〜4分→2分、 0分〜2分→0分 | マイナーペナルティ2回分 と覚えれば簡単 | 「マイナーペナルティ×2回」もこれと同じ | ダブルマイナーペナルティ (Double Minor Penalty) |
メジャーペナルティ (Major Penalty) | 5分 | 同じ | 減る | 変わらず | 2度メジャーペナルティを科されると 自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(退場) | ゲームミスコンダクトペナルティと同時に科されることがある | メジャーペナルティ (Major Penalty) |
ミスコンダクトペナルティ (Misconduct Penalty) | 10分 | 同じ | 減ることが多い (厳密にはこれ単体では減らない) | 変わらず | 2度ミスコンダクトペナルティを科されると 自動的にゲームミスコンダクトペナルティ(退場) | よくマイナーペナルティと セットで科される。 | ミスコンダクトペナルティ (Misconduct Penalty) |
ゲームミスコンダクトペナルティ (Game Misconduct Penalty) | 試合退場 | 20分 | 実質減ることが多い (厳密にはこれ単体では減らない) | 変わらず | 2度のメジャーペナルティ(上記参照)、 もしくは2度のミスコンダクトペナルティで 自動的にゲームミスコンダクトペナルティも追加で科される。 | よくメジャーペナルティとセットで科される | ゲームミスコンダクトペナルティ (Game Misconduct Penalty) |
他にもルールを初心者向けに解説する記事を書いておりますので、是非そちらをお読みくださいませ。
アイスホッケーの知っておくべき3つのルールを超簡単に解説した記事
反則プレーがあった後
どんな流れてペナルティが科されるのか知りたい方
では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
じゃあね!